ブリアトーレの運命を決めた「証人X」の存在

2009年09月24日(木)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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世界モータースポーツ評議会で”証人X”とされ、ルノーからは”内部告発者”と表現されたあるルノーF1のスタッフが、クラッシュゲートの結末を左右していたようだ。

この証人の詳細は、将来の内部告発を奨励するために伏せられている。しかし、この人物がルノーとFIA(国際自動車連盟)に対し、パット・シモンズ(元エンジニアリング責任者)とフラビオ・ブリアトーレ(元マネジングディレクター)がネルソン・ピケJr.(元ルノー)に故意のクラッシュをさせることに言及した際、その場に同席していたと語ったとのことだ。

このミーティングは、ピケJr.が計画について知らされる前に開かれていたと見られ、予選が終了した数時間後だったと思われる。また、シモンズもこの証人Xも、この計画がピケJr.のアイデアだったと主張している。

FIAが発表した世界モータースポーツ評議会の資料で存在が明らかになった証人Xは、ピケJr.が「予選でのパフォーマンスが悪かったことの償いとして、故意にクラッシュすることを提案してきた」と語っている。

「(証人Xは、故意にクラッシュするという)アイデアに反対した」とルノーは、21日(月)の聴聞会へ提出した資料の中で報告した。

またこの証人Xは、FIAの事情聴取の中で、「ブリアトーレ氏は、この計画にかかわっていた」とも話している。

シモンズは、FIAからの免責の申し出も、聴聞会への出席も辞退したが、評議会へ書簡を送り、「今回の件における私の関与」を説明した。

FIAが公表している聴聞会の音声記録によると、ルノーの弁護士であるアリ・マレクは、ブリアトーレではなくチームが、ピケJr.を相手に進めていたフランスでの刑事告発手続きを取り下げたことを明かしている。

さらにマレクは、ルノーがF1へのかかわりを「かなり深刻に検討」したものの、最終的にはF1にとどまることを決断したことも明かした。

バーニー・エクレストンからの質問に対する返答の中でマレクは、もしブリアトーレとシモンズが自発的に辞職していなければ、解雇されていただろうとも語っている。

また、以前にもルノーとかかわりを持っており、2010年にはルノーからのエンジン供給を望んでいるとされるフランク・ウィリアムズ卿(ウィリアムズ/チーム代表)が、ルノーを支持する書簡を評議会へ送っていたことも明らかになった。

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