オーストラリアGPは、いまだに2010年のタイトルスポンサーと契約できていないようだ。
オーストラリアGPではこれまで、オランダの銀行INGがタイトルスポンサーになっていたが、INGは2009年限りでF1から撤退することをすでに発表している。
今年のオーストラリアGPは4,000万ドル(約32億8,000万円)の損失を計上しており、現地の『Herald Sun(ヘラルド・サン)』紙は、2010年のタイトルスポンサーが見つからなければ、納税者の負担はさらに大きくなると報じた。
だがオーガナイザーであるオーストラリア・グランプリ・コーポレーションのドリュー・ワードCEOは、タイトルスポンサーなしでも問題なくレースを開催できると語っている。
さらにワードは、企業の支援を獲得する努力が「進行中である」とも語った。
「スポンサーシップによる収入全体という面では、イベントのコストに影響はない。今年のイベントを振り返ってもらえば分かるが、前年よりも全体的なスポンサーシップは増えていた」
ビクトリア州政府のスポークスウーマンは、レース開催まで3ヶ月となった今の段階でも、スポンサーとの契約はできていないとして、次のように語った。
「これほどの規模のイベントが、この段階でもタイトルスポンサーを獲得できないのは、珍しいことではありません」
長年F1の開幕戦だったオーストラリアGPだが、2010年はバーレーンGPが開幕戦になり、オーストラリアGPは第2戦として開催される。