2010年からF1へ参戦するカンポスに、ネルソン・ピケJr.の居場所はないようだ。
故意にクラッシュしたとされる“クラッシュゲート”の中心人物であるピケJr.がカンポスと3年契約を結んだとの報道は、スペインの祝日を祝ったジョーク記事であったことが明らかになっている。
しかしイタリアの『La Stampa(ラ・スタンパ)』紙は、ピケJr.とカンポスが連絡を取り合っているのは事実であり、F1の最高権威バーニー・エクレストンが協力していると報じていた。
3度のF1チャンピオンであるピケJr.の父ネルソン・ピケとエクレストンは、20年以上前にブラバムでタイトルを目指してともに戦っており、よく知った仲でもある。
だが、カンポスのマネジングディレクターであるダニエル・オーデットは、次のように語っている。
「実際に、ピケJr.からのオファーを受けた」
「ネルシーニョ(ピケJr.)はスキャンダルにかかわっていたが、彼のことを悪くは思っていない。彼はいいドライバーだし、速くて経験もある」
「しかし、われわれはブルーノ・セナと契約しており、2人のブラジル人と契約することはできない。それに、15%の株式買収というのは、他のドライバーが持ち込むであろう金額よりも少ないものだ」
「国籍としては、イタリア、ロシア、中国、ドイツがあり得る」
「詳細なことがすべて決定するまで、交渉は続いていく」