トロ・ロッソのフランツ・トスト(チーム代表)が、2010年にラルフ・シューマッハを起用するとのうわさを否定した。
シューマッハは今週、新F1チームからのオファーを断っていたと明かしたことで、再びメディアからの注目を集めていた。
2007年にトヨタのシートを失ったことでF1から引退したシューマッハだが、現在はメルセデスからDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦している。
そして、もっといいオファーがあれば、よろこんで受けるとシューマッハが語ったため、トロ・ロッソなどへの加入がうわさされていた。
トストとシューマッハは、シューマッハが日本で活躍していたころからお互いによく知った仲でもある。
シューマッハの元マネジャーであるウィリー・ウェバーに雇われていたトストは、シューマッハが日本で走っていたころだけではなく、ジョーダン(現フォース・インディア)からのF1デビュー時、そしてウィリアムズ在籍時にもシューマッハのマネジメントを担当していた。
ドイツでの報道によると、トロ・ロッソのオーナーであるレッドブルの創設者ディートリッヒ・マテシッツとシューマッハは、ともにザルツブルクにすんでおり、友人であるという。
だが『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は30日(水)、次のようなトストのコメントを報じた。
「この件について、私は何も知らない。事実ではない。私に言わせてみれば、くだらないことだ」
しかし、1997年にシューマッハをデビューさせた元F1チームオーナー、エディ・ジョーダンは、今でもシューマッハのファンであるようだ。
「私なら、すぐにラルフ・シューマッハと契約する。F1での彼は、常に過小評価されていた」とジョーダンは語っている。