どちらのドライバーも鈴鹿でのレースを完走することができず、チームにとっては2日連続で不運な1日となった。
ブエミは、11周目にメカニカルトラブルでリタイアを余儀なくされ、アルグエルスアリもバリアにクラッシュし、45周目にリタイアした。
ハイメ・アルグエルスアリ(STR4-02):リタイア
「2度目のピットストップでソフト側タイヤに履き替えて、その後のラップで事故が起きた。全開で抜けるターン15でマシン後部のコントロールを失い、ウォールに激突したんだ。でも、なぜそうなったのか分からない。リアタイヤにパンクか何か悪い個所がなかったのか、データを見たい。こんなことが起きて、非常に残念でならないよ。どのラップも攻めていたし、一貫した走行を行っていた。僕のラップタイムは、10分の1秒の単位で、ほとんどずっと同じだったからね。ブラジルのレースではばん回したいよ」
セバスチャン・ブエミ(STR4-03):リタイア
「ちょうどパレードラップ開始時からクラッチにトラブルが起きて、グリッドから離れられなかった。僕らはクラッチのセッティングを調整してトラブルを修復しようとしたけど、レーススタートのときにも機能しなくなった。それから2、3周後、クラッチが壊れ、ピット内でのリタイアとなった。この週末は雨の金曜日(2日)から有望だと思っていたから、本当に残念だ。予選では、事故が起こるまでマシンはQ3進出が可能なほど速かったので、今日はポイント獲得も夢ではなかったと思う。これからはブラジルへ向けた準備を開始しないとね。ブラジルでは、トップチームもあまりマシン開発を行ってこないだろうし、最後の2戦を素晴らしいレースにして今シーズンを終了できるだろう」
フランツ・トスト
「何年も日本を訪れていて、この国では物価が非常に高いことは知っているが、今週末もそれが当てはまって高くついた。運悪く、セバスチャンはクラッチのトラブルでスタート時にうまく発進できず、その後リタイアすることとなった。ハイメは事故に至るまで素晴らしいいレースを展開していた。2度目のピットストップで新品のオプションタイヤ(ソフト側)に交換したが、コース最速のコーナーである130Rで大きな事故になった。われわれはその原因をこれから調査する。幸運なことにハイメは無傷だったし、それが最も重要なことだ。マシンはまた別の問題だよ。われわれがブラジルでは競争力のあるパッケージを用意できることを期待している」