フェラーリのピエロ・フェラーリ副会長は、ミハエル・シューマッハを“裏切り者”とするイタリア国内の意見に賛同しなかった。
フェラーリ創設者であるエンツォ・フェラーリの息子であり、フェラーリの株主でもあるピエロ・フェラーリは、シューマッハが2010年にメルセデスGPから復帰することに、チーム関係者が「少し悲しんでいる」ことを認めている。
「マイケル(シューマッハ)はわれわれの仲間だったので、少し悲しんでいる」とフェラーリは『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙へ語った。
1月3日(日)には41歳になるシューマッハは、フェラーリとのコンサルタント契約を3年間延長することに口頭で合意していたが、実際の契約は結んでいなかった。
「裏切りという言葉が出ているが、私としても彼にとどまって欲しかった。しかし、実際に彼もレースすることを望んでいたが、われわれとともにそれを実現させられる環境ではなかった」とフェラーリは説明している。
フェラーリは3台出走を認めるルール変更を求めていたが、2010年はフェルナンド・アロンソ(現ルノー)とフェリペ・マッサというラインアップで戦うことになる。
ピエロ・フェラーリは、この2人のドライバーとともに成功できると確信しているようだ。
「われわれは、マイケルに挑み、そして打ち勝ったアロンソと契約した。それに、シューマッハの跡を継ぎ、大きく成長したマッサもいる」
「そして、2009年よりも優れたクルマを造れると信じている。ドライバーが原因でわれわれがタイトルを逃すことはない」とフェラーリは加えた。