バーニー・エクレストンは再び、オーストラリアGPの主催者に圧力をかけているようだ。
F1最高権威のエクレストンは、ナイトレースを推し進めていたものの、代わりに今年のメルボルンでのレースを“夕暮れどき”のコンセプトでデビューさせて成功させた。しかし、2010年では開始時間をより遅く望んでいるのだ。
新しい契約はアルバート・パークでのレースが開催される今年3月前に署名されている。その文書では人工的な投光設備は必要ないが、夕方の5時という開始時間が明確に記されているとみられている。
ドライバーは今年、夕方からレース終盤にかけての長い影や日光に不満をもらしていた。しかしエクレストンは、ヨーロッパのテレビ視聴者のためにはこのコンセプトがはるかにいいものとして歓迎している。
だが、エクレストンはメルボルンの日曜版の『Herald Sun(ヘラルド・サン)』紙で、レース開始時刻について主催者のロン・ウォーカーと、話をしていることを明かした。
「昨年のレースが夕暮れだと言うならば、夕暮れとはどんなものか分からないね」と語ったエクレストン。
さらに次のように加えている。「レースが遅くなればなるほど、われわれにとってはいいんだ。ロンと私はそのことについて話し合っている」
一方、ビクトリア州政府のスポークスマンは、ナイトレース案の却下は「交渉できないもの」としている。
「レース開催について、われわれの立場は変わりません」
「バーニー・エクレストンはそのことをよく分かっており、レース時刻は動かせません」