ネルソン・ピケJr.の父親であるネルソン・ピケ・シニア(以下、ピケ)は、もしルノーが謝罪しないならルノーに対して法的措置を取ると脅している。
今年序盤、ピケの息子はフラビオ・ブリアトーレ(元ルノー/マネジングディレクター)によって解雇され、そのブリアトーレもその後クラッシュゲートスキャンダルでチームを離脱し、FIA(国際自動車連盟)のモータースポーツにかかわるすべてに永久追放されている。
ブリアトーレが姿を消すまで、ルノーは命令に従い、さらにピケ一家に対して法的措置も辞さないというブリアトーレの決断を支持していた。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によると、ピケは現在、公な謝罪を求めているという。
ピケは、「ルノーには2週間ある。私が何も聞かなければ、そのときは不満に思うだろう」と語っている。
ピケはFIAによる免責契約のため、スキャンダルのさなか正式には何の処罰も受けなかった息子が、2008年のシンガポールGPで故意にクラッシュを喫するという間違った行動を取ったことを認めた。
しかし、23歳になる息子の行動に対するヒステリーについては理解していないという。
「アイルトン・セナはこのようにして2度もワールドチャンピオンを獲得した」と語るピケはさらに次のように続けた。「1983年とF3の選手権では、セナはマーティン・ブランドルに対して、1990年には彼がアラン・プロストを故意にサーキットから押し出してワールドチャンピオンを獲得した」