ルノーのタイトルスポンサーであるINGは24日(木)の遅く、「即座に」ルノーとの契約を解除すると語った。
INGの発表の数時間前には、クラッシュゲート事件を理由として、スペインの保険会社であるムトゥア・マドリレーニャのロゴがR29から消されていた。そしてオランダの銀行であるINGも、同じような理由でルノーとの契約解除を決断した。
この2社は、ルノーがFIA(国際自動車連盟)のルールやレギュレーションを順守することを求める条項を契約に含めており、今回の件はその条項への深刻な違反に該当したと見られている。
「このようなことがなければスポンサーシップが成功していたこともあり、INGは今回の結果に対して非常に失望している」INGが発表した声明には、このように書かれている。
シンガポールのガレージで、INGのロゴが掲載されたクルマでの作業をルノーのメカニックが終えた後、この声明が世界中のメディアへ配信された。
シンガポールGPのフリー走行が始まる前日には、スタッフやドライバーが着用している服など、すべての備品にINGのロゴが掲載されていた。
ムトゥア・マドリレーニャと同様に、INGも2009年以降はF1にとどまらないことを決定していた。