2009年シンガポールGP決勝(フォース・インディア)

2009年09月28日(月)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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エイドリアン・スーティル(カーナンバー20、VJM02/01)
リタイア:23周目、アクシデント

ビタントニオ・リウッツィ(カーナンバー21、VJM02/04)
14位:93秒502遅れ

ビタントニオ・リウッツィはこの日の開催されたシンガポールGP決勝で、フォース・インディアでの初の完走を果たした。リウッツィは19番手からスタートして元チームメイトのジャンカルロ・フィジケラ(フェラーリ)との長いバトルを演じた後、14位でチェッカーフラッグを受けた。リウッツィは2ストップ戦略を利用し、フィジケラの後ろにつけていた。3回目に最後のピットストップでソフト側のタイヤに履き替えるまでは、フィジケラのラップタイムと遜色(そんしょく)なかった。この最後のセットのタイヤがレース終盤、極端なグレイニングを生み出し、リウッツィは少しタイムを落としてしまったが、それでもチームのために初完走を達成することを目標として最終コーナーまでプッシュした。

エイドリアン・スーティルは厳しく、湿度の高いレースで早すぎるリタイアとなった。スーティルはスタートでポジションを1つ上げたものの、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)の後ろに抑えられていた。1回目のピットストップの後、スーティルは10コーナーの入り口で抜く機会を得たが、オーバーテイクしようとしたときにラインを外れてスピンを喫した。再びコースに戻ろうとすると、スーティルに気づかなかったニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)が前のコーナーから出て来て、スーティルのマシンのノーズコーン以外に行き場がなく衝突してしまった。スーティルのブレーキシステムは2度目の衝撃でダメージを負い、修復しようとピットに戻ってきたものの、最終的にはリタイアを余儀なくされた。

エイドリアン・スーティル
「スタートはかなりイライラしたよ。1ストップだとすごく重くなるってことが分かっていたけど、ハイメはとても遅くて本当にマシンと戦っていた。かなり長い間、ハイメに抑えられていて何度か抜こうとして、最後にチャンスが訪れたように思ったんだ。挑戦してみたけど十分じゃなかったね。ブレーキを踏むのが少し遅くなって、スピンして終わりだ。それからニックがやって来たけど、僕はコーナーから抜け出せなかったから僕のフロントウイングにぶつかった。すでにコースに戻ろうと動いていたから、彼がやって来るのが見えなかったし、反応できなかったよ。本当に残念だ。あれはレース中の事故だよ。アクシデントの後、ブレーキに問題が起きて、リアのプレッシャーをすべて失ったんだ。ドライブするには危険すぎたから、リタイアしないといけなかった。鈴鹿ではもっとうまくやれるはずだ。本当に待ち遠しいよ。僕の大好きなサーキットの1つだし、いい結果を残すことにすごく期待しているんだ」

ビタントニオ・リウッツィ
「僕たちにとってはすごく難しい週末とレースになったね。1番後ろの列からスタートしたから状況は最初から厳しくて、ポイントを狙うことは難しそうだった。僕の前にKERS(運動エネルギー回生システム)を搭載したクルマが2台もいたことも不利になった。僕の方が最初の2つのスティントで速かったのに、ジャンカルロをオーバーテイクできなかったよ。第3スティントでは、ソフト側のリアタイヤにグレイニングが多く出始めて、ジャンカルロを捕らえることができなかったんだ。最終的に難しいレースになったけど、次の数戦に向けてはもっと楽観的になっているよ」

ビジェイ・マリヤ(チェアマン兼チーム代表)
「高いダウンフォース設定のレースは難しいものになると思っていたが、その通りになってしまった。順位を上げようと努力したが、最終的にポイントを取ることは、あまりにも大きな挑戦となったよ。だが、トニオ(リウッツィの愛称)がチームで初完走を果たし、最後までフェラーリを追いかけていたことに非常に満足している。エイドリアンは順位を上げようとしたが、うまくいかなかったね。あれはレース中のアクシデントで、懸命にプッシュしているときはこういうことは起こるものだ。鈴鹿を楽しみにしている。あそこではきっとわれわれ本来の姿が見られるだろう」

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