「このサイト、初めて見た!」という方も多いのではないだろうか?
TopNewsは、「ヨーロッパと同じくらいの情報量を、日本のファンにもお届けしたい」。
きっかけはTopNews株式会社 代表取締役 今村勇介が10代の頃にF1ドライバーを夢見て挑戦していた時にまでさかのぼる。ヨーロッパのTV、新聞、雑誌、空港のテレビ、カフェのテレビ「どこに行ってもF1が放送されていた。環境の大きな違い」を見せつけられた。
「当時、日本では専門の月刊誌かスポーツ新聞で限られた情報しか手に入れられないのに、ヨーロッパでは、お昼や夕方のニュースでもF1ニュースがやっている」。
「練習中の私の走りをコース脇で見ていた老女と子ども、そして熱心なファンたちが『すごい走りだったよ!』と東洋人の若者に握手を求めて声を掛けてくれる。
「こんなに環境が違っていては日本人F1チャンピオンは生まれない。ドライバーを引退したら、もっとF1やモータースポーツの魅力を伝えられるようになろう」そう決意した。
そして2003年、F1ビジネスへの挑戦を始めた。「ビジネス経験もコネも金もない若者ひとりで、一体何ができるのか?」多くの人に言われ続けた。しかし、その情熱だけは誰にも負けないし、折れないメンタルも身につけてきた自信はあった。私自身がレースをやってきて、本気でF1ドライバーになるために慣れない英語の海外情報誌や本を読み、肉体トレーニングとメンタルトレーニングを真剣に学んで取り組み続けてきたからこそ湧き出てくる自信だ。
レーシングドライバーには営業力や人間としての本質的な魅力も重要な要素だと知り、もちろん読んだこともない難しいビジネス書や会社四季報など買って、書いたこともない企画書を作り、数千件以上ものスポンサー活動もした。「25歳の誕生日時点で、F1ドライバーになれなかったらレーサーは引退しよう」、そう決意して始めたレーシングドライバー時代に、将来の夢のひとつであるF1ビジネスのヒントに出逢っていた。
「当時の私は、F1世界チャンピオン、そして世界で活躍できるレーシングドライバーにしかターゲットをおかず、自ら厳しい経験を積んできた。だからこそ、本物のF1を伝える自信があるし、もっと多くの日本人に楽しんでもらう自信がある」。
「目標は野球、サッカーレベルまでモータースポーツ人気を引き上げること。まずは頂点のF1。F1はスポーツだ。暴走族や走り屋ではないジェントルマンの情熱的なスポーツ。しかし、その本物の文化を日本で創るには“歴史”という時間が必要になる。日本はようやく親子連れのファンが見られるようになったが、私が体験したヨーロッパのように、おばあさんが孫とサーキットに来るようになるまで早くて10年、いや30年はかかるかもしれない。でも挑戦してみたいし、そんな光景を見たい」。
もちろん、当時も今も日本では希なビジネスなので、まず周囲の協力者に理解してもらうところから始まった。しかし、誰も理解してくれない。説明すればするほど、「F1が好きなだけじゃビジネスはできない」「もっと社会を経験してからやれ」という貴重な助言をいただいた。それでも「このビジネスは必ず理解される。こんなにも多くの熱いF1ファンがいるんだから、F1の情報を毎日リアルタイムで欲しがっている人は多いはずだ。誰もやらなければ、自分がやる。ファンはきっとわかってくれる。ファンにはその想いが届くはず」。
そんな想いがファンに通じたのか、徐々にサポートをしてくれるスタッフや協力者が集まりだした。同じくらい情熱を持って理解をしてくれるスタッフや協力者が支えてくれているからこそ、この夢への挑戦を続けられる。本当にありがたいことだ。毎日、心から感謝している。
そしてこの活動を続けるためは当然資金が必要だ。スタッフとその家族の人生を預かっている身としては、責任重大。ただ夢を追いかけるだけでは続けられない。しかし私たちのそんな想いはファンに届いていたのか、貴重な資金源となる携帯サイトも日に日に増えていく。一人100円、150円、300円程度のビジネスだと言われるが、それが支えになっているのは間違いない。10人、100人、1,000人、1万人、数十万人とファンが増えていく。全国のファンに私の想いが届いたのを実感し、モニターを見ながら嬉し涙を流したこともある。
今の日本は、バブル崩壊後と同じかそれ以上に厳しい時代。ホンダ撤退も2度目の経験だった。1回目はテレビの前でそれを見ていた。2回目は記者会見場で見ていた。仕事としては見て感じて伝えなければならないが、見たいけど見たくない、複雑な心境だった。
スーパーアグリの参戦の時は心底嬉しかった。自分がレーシングドライバーとして活動を始めた頃、鈴木亜久里さんには相談に乗ってもらった想い出があるからだ。「F1行きたいなら海外でやったほうがいいよ」そう言われたのを今でもはっきり覚えている。
そしてスーパーアグリ撤退の時も東京・青山の記者会見場で亜久里さんの姿を見ていた。「今の日本社会にはF1ビジネスはまだ理解されない」。しかしファンはたくさんいるのは間違いない。自分にもっと力があれば・・・自分の力のなさを痛感した。
そして2009年、BMWが撤退を発表し、トヨタも継続するかどうかは本業しだいとのことだった。今はたしかに厳しいだろう。しかし、50年先を見れば、どんな時代も継続してきた、というブランドの価値が上がることを理解し、目先の結果だけではなく将来のためにも継続して欲しい。継続する価値はフェラーリが証明しているので説明はいらないはずだ。今も昔も世界中のクルマファンが憧れ、その活動を支え続ける情熱的な会社だ。
情熱溢れる私たちTopNewsも、たくさんのファンや企業に応援され続ける会社でありたいと思う。まずは、F1ファンが喜ぶサイトを運営すること。
全てのファンが満足するようなサイトは永遠に完成することはない。いつでも自ら創り上げたサイトの一番の批判者であり、ライバルだ。
しかし、今までやってきた自分たちを心から称賛したいと思う。そしてもっと多くのファンや企業に感動を与え、応援してもらえるよう、自分自身への挑戦は永遠に続く。どんなに苦しくても、諦めなければチャンスは訪れる。F1は人生の縮図だ。F1は人生で大切なことも教えてくれる実に深いスポーツ。自分を信じて、自分自身への挑戦を続ける。その姿こそが、本物のF1の姿を伝えることになるからだ。
カッコいい大人たちへ。TopNews
TopNews株式会社
代表取締役社長兼CEO 今村勇介