セバスチャン・ベッテルは4日(日)の日本GP決勝をポールポジションからスタートするが、午前のフリー走行3回目のセッション中にクラッシュを喫して新しいシャシーを必要としたマーク・ウェバーはピットレーンからレースをスタートする。
赤旗を振られるほどの事故が3回も起こった、事故の多い予選セッションだった。
セバスチャン・ベッテル(カーナンバー15):ポールポジション
フリー走行3回目:1分32秒414(4番手/18周)
「今日は気を散らさないように必死だったよ。何度も事故が起こる変なセッションだったね。一番大切なのはドライバー全員が無事でいることだ。一発勝負だから予選で限界まで攻めるのは普通のことだけど、みんながコースオフしたターン9は本当に難しいんだ。あそこの縁石でふくらみすぎると、ドライバーにできることはなくなってしまう。スピードを落とすことすらできないんだ。ランオフエリアがそれほどないから壁が近くてみんなぶつかってしまう。タイヤを暖めようとしているときに赤旗が振られた場合は運がいいけれど、アタックを始めたところで赤旗が振られたらたまらないよ。今日はクルマの動きがすごく良くて僕たちはQ1、Q2、Q3で最速だった。一番厳しかったのは多分Q3だったよ。決勝用の燃料を積んでいたし、1回しかアタックできないからね。S字を抜けるのは簡単じゃなくてタイヤが2周目までもたないんだ。シンガポール以来、また本来の強さを見せられたし、ポールを獲れてすごくうれしい。今日は良い1日だった、あとは明日だね」
クリスチャン・ホーナー(チーム代表)
「ベッテルとチームが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。3回のセッションすべてでわれわれはトップタイムを記録し、レースに向けて多くの燃料を積んでいる。これから発表される車体重量を楽しみに待っているよ。ベッテルにとっては素晴らしいスタートになるだろう。このサーキットではクルマに高い競争力があることを見せ付けていたのに予選に参加できなかったウェバーは残念だった。グリッドの両端からではあるが、攻撃的なレースを展開することが重要だ」
ファブリス・ロム(ルノープリンシパルエンジニア兼トラック・サポート)
「エンジンのパワーとハイレベルなシャシーを必要とするこのサーキットで、素晴らしい結果だ。そして、われわれにはエンジンのパワーも良いシャシーもある! ポールポジションという最良の結果を手にしたわれわれは、これを勝利につなげられるかどうか車体重量発表を待つことになる。ウェバーは残念だった。非常に良い状態にあったが、残念ながらクルマが壊れてしまった。現在、明日の決勝に参戦できるようウェバーのクルマを組み立てなおしているところだ。予選を見ていてもここが難しいコースであることがわかった。多くのドライバーが同じ場所でクルマを壊したからね」