2009年日本GP決勝(レッドブル)

2009年10月04日(日)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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セバスチャン・ベッテルは、鈴鹿サーキットで行われた日本GP決勝でポールポジションからスタート、終始リードを保ち、今季3度目の勝利をものにした。

スタート直後の1コーナーではキッチリと走行ラインを守って順位を譲らず、終盤のセーフティカー出動時も落ち着いてトップを走行、非の打ちどころのないレース運びだった。

対照的にマーク・ウェバーにはツキがなかった。3日(土)のフリー走行で喫したクラッシュの影響で予選に出られず、ピットレーンからのスタートとなったことが響いた。

セバスチャン・ベッテル(カーナンバー15):ポールスタート、優勝
「スゴいレースだった! ポールを獲ったことで、レース戦略的に僕らがもっとも有利だったのは確かだけど、まずはスタートをきっちり決めないといけないよね! 順位を守ることに関しては、かなりの自信があった。過去に良いスタートを切った実績があるからだ。でも、思ったよりギリギリだったよ! 1コーナーに進入した時、いきなり左サイドからメルセデス・ベンツのロゴマークが僕の目に飛び込んできたんだ。でも僕のほうが内側だったから、そのぶん有利だった。その後は集中して、とにかく毎周プッシュしたよ。マシンは素晴らしかった。序盤からかなりのギャップを築くことができたからね。第1スティントは、僕らのほうがルイス(ハミルトン/マクラーレン)より2周、ヤルノ(トゥルーリ/トヨタ)より1周長かったので、すべてがうまい方向にいった。レースをほぼ全面的にコントロールできたよ。最後スティントはソフトタイヤを履いたんだけど、ちょっと楽しんじゃおうと思って、1周だけ飛ばしたんだ。1分32秒5ぐらいだったかな? そうしたら、早速エンジニアから無線連絡が来て、”タイヤに気を付けろ。セーフティカーが出ないとも限らないから”って注意されちゃった。その2周後だよ、ほんとうにセーフティカーが出動したのは!」

「トップを走る立場からすると、ありがたくはないよね。でも一応タイヤはいたわっていたし、良い再スタートも切れた。僕の背後にいた周回遅れのグロジャン(ロメ・グロジャン/ルノー)には多少のギャップを付けていたし、やがて3、4周で再び差を広げることができた。そんな調子で優勝できたんだ。やっと勝てたよ! めちゃくちゃうれしい。チェッカーの時、喜びのあまり無線で叫んじゃった。このところ数戦、速かったりそうでもなかったり、アップダウンのあるレースが少し目立ったけど、今日はバッチリだ。再び日曜日の決勝で一番に戻れて最高だ。チームのみんなやレッドブルの全員にすごく感謝している」

マーク・ウェバー(カーナンバー14):ピットスタート、17位フィニッシュ
「スタートしてから2周で2回のピットストップだよ。そこですべてが終わったね。1周目にヘッドレストが緩んじゃって、しょうがないからピットに帰って直してもらったんだ。レースに復帰したところ、また同じ症状が起きて、再度ピットに戻ったよ。今度はテープできっちり留めてもらうためにね。今日は、今後のレースのために、いくつかテストしたことがある。いろいろと試したよ。勝敗に関係なくなったから、他にできることがなかったしさ」

クリスチャン・ホーナー(チーム代表)
「セバスチャンは素晴らしい仕事をした。今週末、彼はずっと好調だったよ。何だかレースを楽しんでいるように見えた。マシンの調子も完ぺきだった。レッドブルのチームスタッフ全員、ルノー、鈴鹿でわれわれを支えてくれたパートナーの皆さんに心からお礼申し上げたい。マークにとっては、ほんとうに厳しい週末となった。昨夜からシャシーを交換して、レースでは1周目にヘッドレストの問題が発生し、さらにはタイヤのパンクまで起きてしまった。その後はテストに毛の生えたような戦いしかできなかったが、でも最後にファステストラップを計測できたのは、せめてもの救いだ」

ファブリス・ロム(ルノーエンジニアリング部門責任者、トラックサポート)
「今日のセバスチャンにとっては素晴らしい結果だった。ポール・トゥー・ウィンだものね。エンジンにとっては非常に厳しいサーキットだが、まさに完ぺきな週末だ。マークは残念だった。すべてが裏目に出てしまった感じだ。ピットレーンからのスタートで、難しいレース運びを強いられた。レース中にファステストラップを出したのだから、速いことは速いんだ。でも、他に何ができる? 彼が気の毒だよ。残り2戦となったが、私たちは最後まであきらめない」

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