ついにフェルナンド・アロンソ(ルノー)が、ネルソン・ピケJr.の”クラッシュゲート”事件に巻き込まれた。
スペインの『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』紙でピケJr.の父ネルソン・ピケは、昨年のシンガポールGPにおける故意のクラッシュについて、アロンソが「すべてを知っていた」と示唆する発言を行っているのだ。
このクラッシュによってセーフティカーが出動したため、アロンソの採用した変則的な戦略は見事に機能していた。アロンソはこのシンガポールGPで優勝しているが、先週末のモンツァでは、このスキャンダルが報じられるまで、疑惑については知らなかったと語っている。
FIA(国際自動車連盟)会長のマックス・モズレーもモンツァで、アロンソが故意のクラッシュを知っていたことを示す情報はないと語っていた。
しかし、3度F1チャンピオンに輝いているピケは、次のように語っている。
「フェルナンドはすべてを知っていた。無視できなかったはずだ」
「もしストリート・サーキットで15番グリッドになったら、燃料を少なくする意味なんてない。3台抜くのがせいぜいで、最後のピットストップ後は、そのポジションにとどまることになる。まったく意味のない戦略だ」
一方、F1界の最高権威であり、ルノーのフラビオ・ブリアトーレ(マネジングディレクター)の友人でもあるバーニー・エクレストンは『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』紙へ、このように語った。
「ネルソンは私に、ブリアトーレを破滅させるため、できることはすべてやると言っていた」