ブラウンGPのロス・ブラウン(チーム代表)は、2010年に向けた契約交渉が難航しているジェンソン・バトン(ブラウンGP)に代わって、キミ・ライコネン(フェラーリ)を獲得するとの憶測を否定した。
ブラウンGPとバトンは、新契約の金銭面で意見が対立しているとされ、ライコネンとマクラーレンの契約交渉も難航しているようだ。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌から、ライコネンの獲得が可能か質問されたブラウンは、次のように答えている。
「高すぎる。彼のマネジメントは、フェラーリからの違約金がないかのような交渉をしている」
ブラウンが語るように、フェラーリとの契約を1年早く解除することに合意したライコネンは、2,500万ユーロ(約33億円の違約金を手にするとみられている。
フィンランドでの報道によると、ライコネンのマネジメントはマクラーレンと2010年の契約をまとめる寸前であり、ラリー参戦を認める条項など、細かい項目の検討を行っているようだ。
「僕には、いくつか選択肢がある。今でもここ(F1)にいたいと思っているけど、すべてが完ぺきじゃないとね」
「100%満足できない契約を結ぶつもりはない」とライコネンはアブダビで語っていた。
一方でジャッキー・スチュワート卿はバトンに対し、ブラウンGPとの交渉を終わらせ、契約を結ぶようにアドバイスしている。
「彼は、数年で大金を稼ぐことになるだろう。200万ポンド(約3億円)や300万ポンド(約4億5,000万円)など、取るに足りない」とスチュワートは語った。