トヨタ、F1チームを売却との報道

2009年11月30日(月)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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これまでの報道とは異なり、暫定版の2010年F1エントリーリストにはザウバーチームが掲載されない可能性が高まったようだ。

『Blick(ブリック)』紙や『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、コンコルド協定違反による1億5,000万ドル(約129億円)の罰金を回避するため、トヨタがセルビアのステファンGPへチームのエントリー権を売却すると報じた。

しかし、13番目のチームに関する詳細な話し合いが行われる前に、30日(月)か12月1日(火)にもFIA(国際自動車連盟)がエントリーリストを発表するとみられている。

エンジニアリング企業であるAMCO、そしてそのCEOであるゾラン・ステファノビッチが率いているステファンGPは、2010年の新規参戦チーム選考の手順について欧州委員会へ不服の申し立てを行っていた。

チームは2010年と2011年に500万ユーロ(6億4,000万円)でトヨタのエンジンと、ケルンにある施設を利用し、その後にセルビアへ移転する可能性があるという。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、ステファンGPがトヨタのパスカル・バセロン(シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー)とドライバーの小林可夢偉を起用し、トヨタから500万ドル(約4億3,000万円)のスポンサー料を得ることを計画していると報じた。また、トヨタが2010年に向けて開発していたTF110の設計が売却される可能性もあるようだ。

しかし、トヨタのエントリーは暫定扱いとなり、12月中旬の世界モータースポーツ評議会で最終的な決定がされるとみられている。

しかし、謎の多かったカドバックがチームから手を引くことになり、全チームが2010年の参戦チームを13から14へ拡大することに合意する可能性もあるため、ザウバーチームにとっても絶望的な状況というわけではないようだ。

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