ネルソン・ピケJr.(元ルノー)の父親であるネルソン・ピケは、21日(月)に開かれる世界モータースポーツ評議会の結果次第では、自ら法的措置をフラビオ・ブリアトーレ(元ルノー/チーム代表)に対して取るかもしれない。
チーム代表としてルノーを去る前、ブリアトーレとルノーはモンツァで、間違った申し立てと脅しによる犯罪行為は、3度のワールドチャンピオンである父とその息子に対して追及されるだろうと語っていた。
しかし、FIA(国際自動車連盟)がパリで開く聴聞会の前に、ルノーは陰謀の申し立てには反論しない計画であり、ピケは自らが法的措置を取り、報復する準備ができていることを示唆している。
7月のハンガリーGPでブリアトーレによって放出されたにもかかわらず、ピケの息子はイタリア企業の『FFBB』とマネジメント契約をしたままである。
この契約によって、ピケJr.の何年もの収入の一部が59歳になるブリアトーレへの元へと渡ることになっている。
ピケはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に対して、「FIAの評議会がこの件を確認すれば、私は法廷に打って出るつもりだ」と明かしている。
興味深いことに、以前は権力を手にしていたブリアトーレがF1から撤退したことによって、ブリアトーレに対する批判が飛び交うようになった。
1990年代、ルノーの前身であるベネトンでブリアトーレの下でドライブしていたジャン・アレジは、ドイツの『Bild(ビルト)』紙にブリアトーレのことを“低俗なヤツ”と評している。一方、アレジのマネジャーを務めているマリオ・ミアカワはブリアトーレについて、“マフィア”にたとえている。
そんな中、元ルノーのテスト・ドライバー、フランク・モンタニーは集団の方針に従わないチームマネジメントの行動と、実際のルノーの行動とを分離する必要があると語っている。
「この件にフラビオ・ブリアトーレがかかわっていても全然驚かないよ」と話すモンタニーは、ラジオ局『RMC』に対して、数年前ルノーと契約を交わす前にFFBBと契約を締結するよう指示されたことも明らかにした。