A1GPが、来週末にオーストラリアのサーファーズ・パラダイスで予定されていたシーズン開幕戦を中止した。
「非常に残念であり、避けられない決断だったが、これによって影響を受ける方々には個人的に謝罪したい」財政難となっているA1GPの責任者トニー・ティシェイラは、このように語っている。
レース主催者側は、「A1GPには非常に失望した」と語り、来週末は国内シリーズであるV8スーパーカーの開催を目指すとした。
料金を支払えていないことがA1GPの抱えている問題だとされている。これは、車両とエンジンを供給しているフェラーリへの支払いも含まれているようだ。しかしティシェイラは、サーファーズ・パラダイスへ認可料を返還することと、サーファーズ・パラダイスが選んだチャリティーへ5万ドル(約450万円)を寄付することを誓った。
A1GPは2005年に、モータースポーツのワールドカップとして設立されていた。ティシェイラは今回のニュースについて、モータースポーツのワールドカップというコンセプトの終焉(しゅうえん)を意味するものではないと主張している。
「A1GPは後退するかもしれないが、われわれは生き残る」とティシェイラは語った。
残り8戦が予定されている2009/2010年シーズンのA1GPだが、次戦は来月に中国で開催される予定だ。