2008年のシンガポールGPのレースで不正が行われ、F1最悪の欺きの例となったことが確認された後でさえ、賭けに興じる人々は1年後の優勝者を予測することを思いとどまることはないようだ。
ギャンブルを経営している『Singapore Pools(シンガポール・プールズ)』のスポークスウーマンは、『the Reuters(ロイター)』通信に対して、「私たちはF1レースの賭けには珍しい傾向を見ておりません。セールスは順調です」と語っている。
ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)が昨年の9月、優勝者のフェルナンド・アロンソ(ルノー)に次いで、2位表彰台を飾った。アロンソの元チームメートのネルソン・ピケJr.(元ルノー)は、変わったレース戦略を実行するため、故意にクラッシュを喫している。
しかし、2008年ワールドチャンピオンシップのすべての結果は昨年の11月に変更不可能となったことから、ロズベルグはさかのぼってレースの優勝者だと言明することはできない。
それでもロズベルグはシンガポールの『Today(トゥデイ)』紙に次のように語っている。「実際、僕はレースに勝っていたんだ。1位に入ったアロンソは不正によってそうなった(勝った)わけだからね。もし僕が異議を唱えれば、昨年レースで勝利を収めていたかもしれないけど、今となっては遅すぎるよ」