2009年イタリアGP決勝(BMWザウバー)

2009年09月14日(月)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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イタリアGP決勝で15番手からスタートしたニック・ハイドフェルドは7位に入賞したが、チームメートのロバート・クビサはギアボックスからのオイル漏れにより15周を終えてリタイアを喫した。予選で苦杯をなめたBMWザウバーF1チームだったが、最終的には2点の選手権ポイントを獲得している。

ニック・ハイドフェルド:7位
BMWザウバーF1.09-07/BMW P86/9
最速ラップ:1分25秒488(30周目に計測、全体の9位)
「すごくうれしいよ。僕にとっては素晴らしいレースだった。7位入賞なんて大した事ない響きに聞こえるかもしれないけど、15番手スタートからの追い上げは、精いっぱいやった結果だ。スタート自体は、さえなかったね。いくつも順位を落とすところだった。でも1コーナーで外側から1台を抜いて、シケインではインに飛び込んでヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)をパスした。3周目にはジャンカルロ・フィジケラ(フェラーリ)をとらえたよ。彼のマシンにはKERS(運動エネルギー回生システム)が積まれているから、ちょっと無理かなと思ったけどね。さらにセバスチャン・ベッテル(レッドブル)に追いついたところで燃料を節約した。そして、ピットストップを終えた時点で彼の前に出て8番手になったら、前を走っていたルイス・ハミルトン(マクラーレン)が最終ラップにクラッシュしたじゃないか。おかげでもう1点が転がり込んだよ」

ロバート・クビサ:15周リタイア
BMWザウバーF1.09-08/BMW P86/9
最速ラップ:1分27秒819(12周目に計測、全体の18位)
「スタートはすごく良かった。1コーナーまでは絶好の位置につけていたよ。僕はマーク・ウェバー(レッドブル)の左側にいたんだ。彼は僕をまったく見ていなかったのかもね。ブレーキング中、彼に芝生まで押し出されたんだ。何とかコースに戻ったけど、そこで彼と接触してしまった。ロッジアで彼は僕の外側に位置していて、彼の方が少し前だった。最初のクリッピングポイントにつくとき、残念ながらまたしても彼を避けきれず、フロントウイングにダメージを負ったんだ。でも、なぜそうなったかは分からない。マークとの争いで傷めたのかもしれないし、僕が縁石に当てちゃったのかも。でも、そのまま続行できたから、ウイングに問題を抱えたままセバスチャン・ベッテルをパスした。その何周か後に、安全上の理由から交換したけどね。最終的には、オイル漏れでリタイアに追い込まれたよ」

マリオ・タイセン(BMWモータースポーツディレクター)
「厳しいレースだった。最後に起きたルイス・ハミルトンのクラッシュはドラマチックだったね。予選では不運だったが、ニックは15番手からよく粘って7位まで上がってくれた。これ以上は不可能という結果だよ。レース開始早々、ロバートはニックの2台前にいたが、フロントウイングを傷つけてレースのスチュワードからピットインを命じられてしまった。そのすぐ後だよ、ギアボックスのオイル漏れでリタイアに追い込まれたのは。シーズン残り、エンジンのやりくりが大変だ。でも、次のシンガポールGPは期待している。それまでに、大幅なマシン改良プログラムを行うのでね」

ウィリー・ランプ(エンジニアリング責任者)
「ニックもロバートも、かなり望みの薄いポジションからスタートしたが、すぐにいくつかポジションを上げてくれた。ロバートはフロントウイングにダメージを負ったよ。安全上の理由で彼を呼び戻し、新しいものと交換したけどね。ところがその何周か後に、ロバートはリタイアした。後で、ギアボックスからオイルが漏れていたのが発覚したんだ。ニックは一貫していいラップタイムを連発しながら、次々にポジションを上げて7位でゴールした。2点を稼げてうれしいことは、言うまでもない」

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