チーム救済の義務を感じたとザウバー

2009年12月01日(火)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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ザウバーチームの2010年F1への参戦が決まれば、チームを買い取るペーター・ザウバーは出資者と新首脳陣を探し始めるようだ。

ザウバーは2006年、20%の株式を手元に残してチームをBMWへ売却し、自身はスポンサーのコンサルタント役に就いていた。

しかし、BMWがF1からの撤退を決め、カドバックへの売却も失敗したことから、ザウバーはF1の表舞台に戻り、スポンサーとともに2010年シーズンのための資金を出すことを決意した。

ザウバーは『Schweizer Fernsehen(シュヴァイツァー・フェルンゼーヘン)』に対し、「実際には」新しい出資者と首脳陣を見つけることが中期的な目標だと語った。「この先3、4年もピットウォールに座る」つもりはないというのである。

1993年にザウバーチームを創設したのがザウバー自身であり、今回のチーム買い戻しで単独のチームオーナー兼チーム代表になるが、自身が介入してチームを救済する義務を感じたと語っている。

「おそらくヒンウィル(チーム本拠地)は閉鎖され、全員が職を失っていただろう。ヨーロッパでも最高峰な風洞施設も使われなくなっていたはずだ」

「心が引き裂かれるほど残念なことになっていただろう」とザウバーは語った。

ザウバーは、FIA(国際自動車連盟)がチームのエントリーを数日以内に認めると自信を持っており、エントリーが認められてから2人のドライバーと契約を結ぶと話している。

チームの参戦決定が遅くなっても、能力の高いドライバーが残っていないわけではないとザウバーは語る。

「ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)、そしてペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレン/リザーブドライバー)は経験が豊富で、しかも近所のチューリッヒに住んでいる」

「他にも、(ビタリー)ペトロフや日本の小林(可夢偉/トヨタ、サードドライバー)といった若手もいる」

2001年にはキミ・ライコネン(フェラーリ)にF1デビューのチャンスを与えていたザウバーだが、ライコネンは選択肢に含まれていないことを認めた。

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