2010年F1参戦への「妨害」に怒りを見せるザウバー

2009年10月27日(火)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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BMWザウバーの前身であるザウバーチームを90年代に創設したペーター・ザウバーが、チームの将来への危機について怒りをあらわにしている。

F1撤退を発表したBMWからクァドバクがチームを買収したが、BMWの撤退を受けてFIA(国際自動車連盟)がザウバーチームの参戦枠を新チームのロータスに割り当ててしまったため、来年のグリッドにチームの居場所はない。

FIAがザウバーチームの参戦枠をロータスに割り当てたときは、まだクァドバクへの売却契約が完了しておらず、新規参戦枠はUSF1、マノー、カンポスの各チームがすでに埋めていた。

2010年に14番目のチームとしてザウバーチームが参戦することをウィリアムズが拒否しているため、ザウバーチームはいずれかの新規参戦チームが近い将来に参戦計画を撤回することに最後の望みをつないでいる。

BMW時代にも20%の株式を所有し、コンサルタント業務に就いていたペーター・ザウバーは、新規チームの現在の状況を「ジョークだ」と評している。

「何も証明していないチームがわれわれの来季の計画を邪魔している」とザウバーは、クァドバク所有のチームがレースを戦えないかもしれないクルマを設計しながら、ドライバーを指名することもスポンサーと契約することもできない現状をスイス紙『Blick(ブリック)』に嘆いた。

ザウバーはいくつかの新規チームが現れては去っていく現状の中でチームの将来が不安定なままであることに怒りを見せている。

「(新規参戦のUSF1、マノー、カンポス、ロータスの)4チームはバーレーンのグリッドに並べるだろうが、2011年までに資金が底をつくだろう」

シーズン最終戦アブダビGPのプレビューで、チームは2010年も「ペーター・ザウバーの下で」レースをしたい、とつづっていた。

BMWのモータースポーツディレクターで現在のチーム代表であるマリオ・タイセンは、2009年シーズン終了後の自身の将来を明らかにしていない。

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