トヨタの2009年シンガポールGPテクニカルプレビュー

2009年09月24日(木)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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パスカル・バセロンQ&A

F1初のナイトレースになった昨年のシンガポールでは、何か意外だったことはありましたか?
「われわれはナイトレースをとても真剣に考慮し、点滅するピットボード及びガレージ周囲に追加の照明を用意したほか、チームの行動スケジュールを変更するなど、用心深く十分な準備をした。最終的に、レースの週末はスケジュールにかんして特に問題なくスムーズに進んだ。唯一述べておくべきこととしては、2人のドライバーがレース後にコメントしたことについてだ。彼らにとっては無数の照明設備の下を高速でドライブするのは、照明の視覚的影響があり、通常よりも骨が折れる仕事だった」

行動予定が通常と異なる場合、チームに対し全般的にどのような影響があるのでしょう?
「地元の町中の生活とは完全に違うリズムで過ごすことになるが、これはかなりユニークな体験だ。チーム全体がヨーロッパ時間のまま過ごしたわけだが、何一つ問題なくうまく機能した。ただし、そうした中で過ごすのは、かなり奇妙な状況だけどね。その結果として、午前2時に夕食のためにレストランを探すことになるし、夜明けと共にベッドに向かうことになる。幸運にも私は簡単に眠れる人間だから、これにかんしては問題なかった。とにかく午後も中頃になってから“おはよう”とあいさつを交わすのは普通じゃなかったけどね」

セッション中、路面温度が低下することで問題はありますか?
「多少はその影響があるため、われわれのタイヤ管理には、そういった気温の状況を想定した対策を盛り込んである。各セッションのためにタイヤの内圧と温度の目標を設定し、それらを達成するために予想される気温と路面温度を参照している。通常、シンガポールではセッションが進むにつれて気温が下がるが、これを考慮していないと、当然ながら想定通りのタイヤの内圧や温度を得ることができなくなる。しかし、われわれはタイヤを管理する際にいろんな要素を考慮することに慣れているため、さまざまな状況も目新しいものではなく、特別な状況が生じることもなかった」

シンガポールとモナコを比較してもらえますか?
「一見してロケーションの面で似ている部分があるように思えたとしても、他の市街地コースとモナコを比較するのは困難だ。モナコには長い歴史があり、また伝統はモータースポーツの歴史をはるかさかのぼった所から続いているから、どこかの新しいコースがそれを再現することは絶対にできない。そういった感情面の背景があるため、他のコースとモナコを比較する際に公正な目で判断するのは難しいね。ただし、昨年のシンガポールは完ぺきに成功したと言えるし、私は非常に感銘を受けた。あの場所は素晴らしいし、参加した全員にとって、ナイトレースという新たな体験は最高だった。あれは忘れ難いイベントだったが、モナコと比べるのはフェアじゃない。モナコは唯一無二の特別な場所だからね」

シンガポールのバンプ(路面のでこぼこ)について教えてください。
「昨年は信じられないほどバンプが多く、それに対処するためのサスペンションのセットアップが、週末の最大の課題になるほどだった。そのためわれわれは通常とかなり異なるサスペンションのセットアップを施さなければならなかったが、そういった問題に直面したチームはわれわれだけではなかったはずだ。ただし、プロモーターからは彼らもコース特性に起因するその問題を認識しており、路面の再舗装を行ったと報告を受けている。願わくば、そのお陰でバンプが緩和されていると良いが、これについては金曜日のフリー走行で確認することになる」

シンガポールのコースについて、それ以外の特徴は何でしょう?
「高ダウンフォース・サーキットで、ドライバーが非常に重要な役目を担う。コーナーが23カ所もあり、ドライバーにとっては適切なリズムを見つけることが非常に重要になる。ストリート・サーキットではいつもそうだが、ドライバーはバリアに接触しないようにしつつ、ギリギリまでそれに接近する必要があり、集中力を保つという意味ではこれがかなり厳しい要素になる。昨年のシンガポールでは、ドライバーのパフォーマンスがもっと平均的なコースよりもラップタイムに大きく影響するコースの一つだと分かった。シンガポールで考慮すべきその他の要素としては、ブレーキに非常に厳しいという点が挙げられる。ブレーキの寿命の限界について、昨年のレース前はいくつか疑問を抱えていたが、結果的には何も大きな問題は起こらなかった」

コースの中で、あなたにとって特に気になる箇所はありますか?
「いくつか興味深いコーナーがあるが、私の記憶に特に鮮明に残っているのは、大きな縁石があるシケインのターン10だ。ここは非常に風変わりなコーナーで、かなり低速にもかかわらず、極度に要求が厳しい場所だ。もしもあの巨大な縁石にクルマをぶつけてしまったら、クルマが飛び跳ねてコース横の壁にすぐに激突してしまうからね。あそこを通過する際にドライバーは特に集中しなければならない」

シンガポールGPに向けて、チームは何か新しいパーツを用意していますか?
「このレースに向けて、いくつかアップグレードする予定だ。実際、シンガポールではTF109の最後のアップグレードパッケージを使用することになる。われわれはクルマのパフォーマンスに大きく関わるパーツにずっと集中してきたが、その結果、いくつかの分野で性能の向上を発見することができた。フロントウイングとリアエンドにアップグレードを施す。リアウイングやその他のパーツだ。シンガポールの後も2、3の新パーツを目にすることにはなるが、これが今シーズンの最後のアップグレードパッケージになる」

(トヨタ・プレスリリース)

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