新F1チームであるマノーのチーム代表、ジョン・ブースは、2010年シーズンにネルソン・ピケJr.と契約する可能性を否定しなかった。
マノーは来年にF1デビューする予定であるが、『Yorkshire Post(ヨークシャー・ポスト)』紙が伝えたところによると、11月にアブダビでシーズン最終戦が行われた2、3日後に、リチャード・ブランソン卿との契約を発表する予定だという。
ピケJr.は今年前半の成績不振によりルノーを解雇されているが、その後、昨年9月のシンガポールGPで故意にクラッシュしたことを認め、クラッシュゲート事件発覚の引き金を引いた。
この事件によって、ルノーは指導的立場にあったフラビオ・ブリアトーレとパット・シモンズ、さらには主力スポンサーであったINGとムチュア・マドリレーニャを失うこととなった。
しかしピケJr.が今週、アメリカでキャリアを再開する可能性を認めたことから、ブースはこう語った。
「現時点で彼とは話をしていないが、若くていいドライバーだ」
「個人的には彼を問題視していない。スポンサーに関して、彼の現状がどうなっているのかがはっきりしていない」
ブースはF1参戦経験のあるクリスチャン・クリエン(BMWザウバー/リザーブドライバー)、アンソニー・デビッドソン(ブラウンGP/リザーブドライバー)以外にも、A1GPチャンピオンであるアダム・キャロルとの交渉も行ったと語っている。
「クリスチャンと話をしたが、それ以上はなにもない。アンソニー・デビッドソンとも軽く会話をした。彼は非常に速いドライバーだからね」
「質の高いドライバーが大勢市場に出ているので驚きだね」とブースは加えた。