ティモ・グロック(トヨタ)はマノー(ヴァージン)へ移籍するという決断は正しいものだったとしながらも、2010年は上位グリッドで戦えないだろうと認めた。
2004年にジョーダン(現フォース・インディア)からF1にデビューしたグロックだが、F1に残留することはできなかった。その後、GP2のタイトルを獲得したことで再びF1への道が開け、2008年と2009年はトヨタに所属していた。
しかし、そのトヨタはF1からの撤退を決断。ルノーへの移籍もうわさされていたグロックだったが、新規チームであるマノーへの移籍を発表した。
今までF3とフォーミュラ・ルノーへの参戦経験しかないマノーは来年、ヴァージン・レーシングとしてF1への挑戦を始める。
グロックは今回の移籍について、将来に向けて正しいものだと『Auto Bild(アウト・ビルト)』誌へ語った。
「これが終わりの始まりだという人もいる。でも、キャリアの中にはいいことも悪いこともあったし、長期的にはいい展望を抱いているよ」
「F1はプライベートチームの時代に戻ると思うんだ」
だがグロックは、すぐにマノーで成功できるわけではないことも認識しているとして、次のように加えている。
「若くて、モチベーションが高くて、経験もある人たちがうまく協力している。彼らと一緒に進化していきたい」
「1年目には、僕たちを指さして笑い飛ばす人もいるだろうね」
「結果が出るのは2年目や3年目だと思う。でも、勝てるクルマにただ座っているよりも、小さなチームとともに成長していくほうが満足できるよ」