ティモ・グロック(トヨタ)が新規F1チームのマノーと契約を結んだ。
アブダビGPのパドックでは、グロックはルノーへ移籍し、ロバート・クビサ(現BMWザウバー)のチームメートになることが濃厚だとみられていた。
しかし17日(火)、グロックがマノーの”リード”ドライバーとして発表された。グロックとマノーの契約は2年契約で、2012年のオプションもあると報じられている。
「2010年に向けてはいくつか選択肢があったし、既存のチームも候補だった。(マノー)チームは小さくて新しいかもしれないけど、とても素晴らしいクルマと、開発プログラム、そして大きな野心がある」
マノーは、ヴァージンとの大規模な提携も間もなく発表するとみられている。
「(グロックの)発表は、今年中に予定している、正式なチーム発表の序章である。正式発表の際にマノーGPは、計画やクルマの開発プログラムをさらに発表する予定だ」とマノーは語った。
テクニカルディレクターであるニック・ワースは、2010年型車の作業は予定通りだとして、次のように語っている。
「1つ目の完全なモノコックは、1週間前に完成した。また5月から、クルマのあらゆる部分のクラッシュテストを行ってきた。クリスマスまでには、FIA(国際自動車連盟)の公式なテストを大量に受けることになるだろう」
最近の報道によれば、資金を持ち込むペイドライバーがグロックのチームメートになる可能性が高いとされており、ルーカス・ディ・グラッシやアダム・キャロルの名前が浮上している。
「開発プログラムのためにも、2009年型車での経験があるドライバーを少なくとも1人起用すること」を勧めるとワースは語っていた。
2007年のGP2チャンピオンであるグロックは、ジョーダンとトヨタから37戦に出場しているが、足と背中を負傷したため、2009年シーズン最後の2戦は欠場した。