マノーのチーム代表であるジョン・ブースは、ルーカス・ディ・グラッシが2010年のマノーでレースシートを獲得することを強く示唆した。
4年前のF3マカオGPにマノーから参戦して優勝しているディ・グラッシは、マノーへ加入してティモ・グロック(現トヨタ)のチームメートになる可能性が「高い」と最近に語っていた。
ブースは先週末に行われたマカオGPで、『South China Morning Post(サウス・チャイナ・モーニング・ポスト)』紙へ次のように語った。
「できれば、数週間以内に2人目のドライバーを発表したいと思っている」
ディ・グラッシはF1への登竜門となっているGP2での経験が豊富で、2009年シーズン後半にはルノーのリザーブドライバーを務めていた。
ブースは、ディ・グラッシとともに優勝した2005年のマカオGPが「私のレースキャリアでのハイライト」であることを認め、このように加えた。
「あれは素晴らしい勝利だった」
すでに2010年のドライバーとして発表されているグロックのチームメートが誰になるのか、まだ発表できないとブースは語っている。しかし、次のようにも認めた。
「これまでにマカオGPを優勝したドライバーである可能性はある」
佐藤琢磨は2001年にマカオGPで優勝しており、2006年にはマイク・コンウェイが優勝している。コンウェイは来週、メルセデスGPからヘレスでの若手テストに参加する予定だ。
また、ヴァージンがマノーと提携し、2010年シーズン開幕前にヴァージンF1が誕生するとの見方が強いが、ブースはこのうわさも認めなかった。
「その件についてコメントすることはできない。2週間以内に商業的な提携についての発表を行う」とブースは語った。