ネルソン・ピケJr.は、不名誉な形で中断しているレーシングドライバーとしてのキャリアを、アメリカのNASCARで再開させる可能性がある。
パフォーマンス不足によってルノーを解雇され、その後もレース結果を操作したクラッシュゲート事件の渦中にいたピケJr.は先週末、アメリカを訪れていたとブラジルのテレビ『Globo』が報じている。
伝えられるところによると、ピケJr.はノースカロライナのムーアスビルに向かい、レッドホースチームでトヨタ・サンドラのシート合わせを行ったようだ。レッドホースは、NASCARのキャンピング・ワールド・トラック・シリーズに参戦している。
ピケJr.は10月12日(月)にレッドホースでのテストを行い、2012年までにNASCARの最高峰、スプリント・カップシリーズへ参戦することを望んでいると見られる。
ルノー在籍時のピケJr.はなかなか成績を残せず、さらには昨年のシンガポールGPで故意にクラッシュしたことを認めていることから、すぐにF1キャリアを再開させる可能性は低いとされているため、この計画は現実的なものと言えるかもしれない。
しかし、トヨタのジョン・ハウエット(TMG社長)は鈴鹿でこのように語っていた。
「例(シンガポール)の問題を別にして、彼のパフォーマンスだけを見たとしても、私は彼にシートを与えないだろう。それに、すでに起きた事件が決断に影響を与えると思う」