セバスチャン・ローブが来週末のアブダビGPでF1デビューを果たすことはない。
世界ラリー選手権(WRC)で何度もチャンピオンに輝いているローブは、トロ・ロッソでの1回限りのF1参戦を希望していた。
しかし、ローブが所属するラリーチーム、シトロエンの広報担当が20日(火)、ローブはF1参戦に必要なスーパーライセンスを取得していないことを発表した。
「セブ(ローブの愛称)は申請を出し、今日(ライセンスに関する)返答を得ました」シトロエン・レーシングのマリー・ピエール・ロッシはこのように語っている。
しかしこのニュースは、フランスのメディアから懐疑的な目を向けられている。単にローブへのオファーがなかった、もしくは、世界最高峰のシングルシーター・ドライバーたちに立ち向かうリスクを回避したのではないかとの意見がある。
F1で4度チャンピオンになっているアラン・プロストも、ローブの決断を支持した。
「モータースポーツのファンは、セバスチャンがアブダビでどんな走りをするのか、大きな関心を抱いていた。関心が大きく広がっていたのだよ」
「セバスチャンは偉大なチャンピオンだが、彼のイメージを傷つけてしまってはいけない。この2つ(F1とWRC)は大きく異なっている」とプロストは『Europe 1(ヨーロッパ1)』ラジオに語った。