2009年以降もトヨタでのドライブを希望しながらも離脱がささやかれていたヤルノ・トゥルーリだが、どうやら残留への希望はかなえられる可能性が高そうだ。
先週末トゥルーリは、80人以上のチームクルーをディナーに連れて行き、次戦アブダビGPがトゥルーリにとってトヨタで走る最後のレースになることを望むクルーは1人としていないことを確認した。
「もしかしたら1人くらいはいたかもね」そう言ったトゥルーリの脳裏に浮かんでいたのはジョン・ハウエット(トヨタ/TMG社長)だろう。ハウエットは折に触れ、トゥルーリ離脱の可能性を口にしてきた。
しかし、トゥルーリこそ2010年ロータスドライバーの筆頭候補とのうわさが流れたインテルラゴスでトゥルーリが語ったところによると、11月に開かれるトヨタの役員会まで決断を待ってくれ、とトヨタの山科忠チーム代表がトゥルーリに言ったようだ。
ハウエットはキミ・ライコネン(フェラーリ)の2010年トヨタ入りに向け交渉を進めていることを明かしているが、『Reuters(ロイター)』通信によるとトゥルーリとティモ・グロックとも「ある程度の話し合い」を続けているとのこと。
トゥルーリに関するうわさが持ち上がった際、2010年の報酬額を巡ってトゥルーリとトヨタの間に意見の食い違いが生まれたと言われていた。
それについてハウエットは次のように話している。「トゥルーリとは交渉の席についた。トゥルーリ自身も金額には不満がないようだが、契約のある部分が問題になっている。われわれの側からは交渉の余地があるとは思えない」
「トゥルーリは来年も無事にクルマに乗っているかもしれないが、まだはっきりしていない」