インテルラゴスのトラックサイドで激しく口論し、その後にスチュワードの部屋でも口論していたヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)とエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)だが、29日(木)にFIA(国際自動車連盟)の記者会見に出席した際も興奮していた。
この2人は、2週間前のブラジルGP1周目にクラッシュし、”攻撃的な”態度を見せていたトゥルーリは罰金を科された。そしてヤス・マリーナ・サーキットでの記者会見に登場したトゥルーリとスーティルだったが、各国のメディアを喜ばせることとなった。
スーティル、フェルナンド・アロンソ(ルノー)、キミ・ライコネン(フェラーリ)が出席していた会見の中でトゥルーリは、スーティルのドライビングに対して「非常に怒っていた」ことを認めた。
「こっちには、僕が彼の横に並んでいたっていう証拠がある、明日また話し合おうじゃないか」事故時の写真を振りかざしながらトゥルーリは語り、ドライバーズ・ブリーフィングで話し合うことを示唆した。
一方のスーティルも、クラッシュに対する責任はないと考えているようだ。
「これは僕の問題じゃなくて、彼の問題だよ。正直に言って、なんで彼がこんなに怒っているのか分からない」とスーティルは語った。
これに対しトゥルーリは、こう言い返している。
「君の目が節穴なのかどうか知らないけど、こっちには、僕のフロントウイングが君のフロントウイングの横に並んでいた証拠があるんだよ」
言い合いが続いた末、200戦以上の参戦経験があるトゥルーリに対し、スーティルが皮肉を込めた一言を放った。
「まったく、君がこれを学ぶのにどれだけ時間が必要なんだろうね」
アロンソは、ドライビングのルールについて30日(金)のブリーフィングで「じっくりと」話し合うことになると認めた。