11月1日(日)に2009年シーズンの終わりを告げるチェッカーフラッグが振られるときも、多くのドライバーの将来が決まっていない状態だ。
2007年のチャンピオンであるキミ・ライコネン(フェラーリ)は、フェルナンド・アロンソ(ルノー)のフェラーリ移籍のために、1年早くフェラーリとの契約を終了することに合意した。ライコネンはマクラーレンかトヨタへ移籍するとみられているが、金銭面で交渉が難航しているとの報道もある。
ラリーへの転向も2010年の選択肢になるのか質問されたライコネンは、「間違いなく、選択肢の1つだね」と答えていた。
BMWザウバーの来季参戦が不透明な状態になっていることから、ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)の将来も確定していない。しかしハイドフェルドは、数チームと交渉しているようだ。
「ザウバーが来年も参戦することを願っているよ。僕は、自分が来年もここ(F1)にいると確信している」
「まだ何にも署名はしていない。複数のチームと話をしているけど、それ以上のことは話せない。でも、チームを見つける自信はある」とハイドフェルドは語っている。
トヨタのジョン・ハウエット(TMG社長)はヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)を候補として考えていない。しかも、チームの2010年予算がトヨタの役員会から承認を受けられるのかも不透明な状態だ。
トゥルーリは、ロータスへの移籍もうわさされている。
「選択肢はいくつかある」
「トヨタを出る可能性は高いけど、どうなるか話すのは難しいね。決まってないことが多いんだよ」とトゥルーリ。
ドイツの家電ブランドであるメディオンを個人スポンサーにしているエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)は、チームに残留できると自信をもっているが、他チームへの移籍も示唆されている。
「まだ何も発表されていないよ。もう1シーズン走れたらうれしいね。お互いに関心を抱いているよ」とスーティルは語った。
また、ブラウンGPかマクラーレンへの移籍が濃厚だと言われているニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)は、ウィリアムズ離脱を発表した。
「彼ら(ウィリアムズ)が来年も今年と同じくらい強くて、上位に近づく可能性もある。でも、彼らがレース優勝できるのかは分からない」とロズベルグは語っている。