ヤス・マリーナ・サーキットで開催された2009年FIA F1世界選手権最終戦アブダビGP決勝は、ミディアム・ミディアム・ソフトの戦略で戦ったセバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング)がスリリングな初開催のレースを素晴らしい走りで優勝を飾った。
ベッテルに続いてフィニッシュラインを越えたのはマーク・ウェバー(レッドブル・レーシング)。ウェバーとの激しいバトルを見せた本年度チャンピオンのジェンソン・バトン(ブラウン・フォーミュラ1チーム)が3位。表彰台フィニッシュの選手全員が同じタイヤ戦略だった。
?安川ひろし(ブリヂストン モータースポーツ推進室長)
「この素晴らしい新サーキットで戦われた今回の決勝は、チェッカーフラッグまで最高のバトルが続いた、スリリングなF1シーズンの最後を締めくくるにふさわしいレースでした。今日、優勝したセバスチャン・ベッテルとレッドブル・レーシングにお祝いを申し上げます。スリックタイヤのカムバックなど、さまざまな変化があったこのエキサイティングなシーズンを共に分かち合うことができたことをうれしく思っています。 世界中の多くの人々が愛するこの素晴らしいスポーツを作り上げてくれた全チームに心から感謝したいと思います。また、1年を通してがんばってくれた、われわれブリヂストンのスタッフ全員に感謝します。今年はブリヂストンのF1参戦13年目にあたり、ブリヂストン・タイヤによる150回目のグランプリ優勝を見届けることができました。2010年が再びエキサイティングでドラマチックな年となることを心より楽しみにしています」
浜島裕英(ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長)
「今日も路面コンディションが向上し、レースの最後までラップタイムが伸び続けました。ミディアムはとても良いパフォーマンスを見せましたし、1ストップ戦略の選手がいたことでも分かるように、ソフトは高い耐久性を発揮しました。全体的に今日のパフォーマンスには満足しています。ヤス・マリーナ・サーキットは素晴らしい新しいコースで、今回、われわれも初めてここを訪れたわけですが、さまざまなことを学ぶことができました。今年は最高の1年でした。誰もが、スリックタイヤやシーズン中のテスト禁止などの多くの変化によく対応したと思います。今後は、燃料補給の禁止やフロントタイヤの幅が狭くなるなどの新ルールが導入される2010年へ向けての準備を行っていきます」
(ブリヂストン・プレスリリース)