フェラーリやマクラーレンといったチームが2009年型車の開発を終える中、BMWザウバーはシンガポールGPに向け、F1.09を大幅に改良してきた。
チーム代表のマリオ・タイセンは、チーム史上最大の改良だと『Blick(ブリック)』紙に語っており、テクニカルディレクターのウィリー・ランプは次のように加えた。
「ステアリングとコックピットを除けば、すべてが新しくなっている」
ギアボックスも完全に新しいものになっているようで、これはチームが来季、クァドバクのもとでF1へ参戦する自信があることを示しているとも言える。さらにタイセンは、チームが2010年の序盤も、フェラーリの駆動系とともにこのギアボックスを使うことになると認めた。
驚くことに、チームのデータは、1周あたり1秒も進化したことを示しているようだ。
「風洞でのデータは、非常にいいものだった」ランプもこのように認めている。
ランプが率いる技術部門は、KERS(運動エネルギー回生システム)を放棄すると決断してから続いていたとのこと。
ランプはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌へ、次のように話した。
「これは、われわれが用意するKERS非搭載車の最終型だ」