フェリペ・マッサ(フェラーリ)は、今年末にサン・パウロで開かれる有名なカート耐久イベント“グランジャ・ヴィアナ”でレース復帰したいと、自身の意向を明らかにした。
走行距離500マイル(約800km)というこの戦いは、12月はじめに開催が予定されている。7月のハンガリーGP予選で頭に重傷を負って以来、4カ月以上のリハビリを経てのドライビングとなる見通しだ。
とはいえ、「医者の許可が下りたら」との条件付きである。本人がブラジルのスポーツサイト『UOL Esporte(UOLエスポルチ)』に語ったものだ。
それより前、イタリア『Sky TV(スカイTV)』に対してマッサは、「引き続き体調は良くなっているが、まだ体力トレーニング再開のOKは取れていない」と話している。
「明日にでもサーキットに出たいんだけどね。もう退屈しちゃったよ」と冗談を言うマッサ。だが、ハンガロリンクで走行中、前方を走るマシンから飛んできたサスペンションのバネを額(ひたい)に受け、頭がい骨の修復手術が終わったのはつい最近だ。
「僕の口からいつとは言えないね。お医者さんやFIA(国際自動車連盟)が決める事だ。実際のところ、もう運転はできる。(クラッシュの)前と何も変わっていないよ。視力も同様だ」
「問題は安全性だな。また事故が起きるリスクはあるからね」
フェラーリ社長のルカ・ディ・モンテゼモーロは、2010年選手権開幕戦のマッサF1復帰を明言している。