フェラーリのイベントへの初登場したフェルナンド・アロンソは、リカルド・トルモ・デ・チェステ・サーキットに集まった熱狂的なファンに迎えられた。フェラーリが1994年から開催しているモータースポーツのシーズン閉幕イベント”フィナーリ・モンディアーリ”には、17,000人以上ものファンが集まっていた。
これは、2010年のスクーデリア・フェラーリ・マールボロが集まった初めての日でもある。アロンソの他にも、フェリペ・マッサ、ジャンカルロ・フィジケラ、マルク・ジェネ、そしてルカ・バドエルがイベントに参加していた。
アロンソのフェラーリスタとしてデビューは、ハプニングともに始まった。ルカ・ディ・モンテゼモーロ会長が運転するフェラーリ・カリフォルニアにアロンソとマッサが乗り、ターン1のグランドスタンドにいたファンにできるだけ近づこうとしたところ、カリフォルニアがグラベルにはまってしまったのだ。だがこのハプニングにより、観客は地元のヒーローであるアロンソをじっくりと見ることができた。
その後この3人は、バレンシア州知事フランシスコ・カンプスとバレンシア市長リタ・バルベラが乗るもう1台のカリフォルニアに”救出”された。3人はピットへ戻ってくると、今度はメインストレートを歩き、アロンソはファンに対して次のように語った。
「僕にとっては、とても大切な日になった。フェラーリの世界がどういうものなのか、分かることができたからね。2010年はフェリペと一緒にタイトルを狙っていきたいし、ファンが僕たちのことを誇りに思えるようにしたい」