かつてはミハエル・シューマッハとタイトルを争ったこともあるデーモン・ヒルが、2010年にF1へ復帰するシューマッハは困難に直面すると語った。
1994年、当時ウィリアムズに所属していたヒルと、ベネトン(現ルノー)に所属していたシューマッハはタイトルを争っていたが、最終戦で両者は接触。
この接触によって両者ともにリタイアしたことでシューマッハの初タイトルが決定するなど、両者の間には因縁があった。
来年に現役復帰することを決めたシューマッハについてヒルは、シーズンが始まればすぐに、シューマッハが今度はいつ引退するかうわさが流れ始めるだろうと語った。
「いずれ引退しなければならないものだ。なので、常にそういった疑問は出るだろう。たとえ復帰して、うまくいっているとしてもね」とヒルは『BBC Radio Five Live(BBCラジオ・ファイブ・ライブ)』へ語り、さらに続けた。
「シーズンのある時期に、厳しくなるときがやってくる。不愉快に思うこともあるだろう。そもそもなぜ引退したのか思い出すこともあるかもしれない」
「楽しみだな。シーズンは長い。マイケル(シューマッハ)の能力が厳しく試されることになるだろう」
だがヒルは、2010年のグリッド上で最年長になるシューマッハを、侮ることはできないとも語っている。
「41歳という年齢は、“最盛期を越えた”と言える年齢だ。だが、彼は特別な人間だよ。彼はレースだけをして生きてきたような人間だ。明らかに彼はレースを恋しがっていた」
「彼は、タイトル獲得記録をさらに更新する最高のチャンスを得た」とヒルは加えた。