ブラウンGPの両ドライバーは、2009年F1世界選手権において公平でオープンな戦いを楽しみにしていると語った。
レッドブルのふたりが今も数字的にはドライバーズタイトルの射程内にいるが、難しい状況となっている。ブラウンGPがモンツァで1-2フィニッシュを果たしたことで、タイトルについてはジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロ(ともにブラウンGP)が最有力となった。
ライバルが白と黄色で彩られた同じガレージいるが、ロス・ブラウン(チーム代表/ブラウンGP)はドライバーらがフェアなプレイを守り続ける限り、チームでの順位は重要ではないと考えている。
「今、私がドライバーたちに望んでいるのは、フェアにオープンに競争することだ。彼らは公平にともに戦わなければならないが、彼らにはそれが十分にできるだけの分別がある」と、ブラウンはイタリアGP後に語った。
案の定、残り4レースでバトンとバリチェロのどちらかが長年の夢であったワールド・チャンピオンになる可能性が高いにもかかわらず、彼らは今も何も変わらないと語った。
「最近僕は、平静を装っている。だけど、僕はこの人(バリチェロ)のこと好きじゃないよ。ルーベンスがレースマシンに座ると、ひじから下はわからないからね」と、バトンはレース後にモンツァで行われたトップ3記者会見の席で長年のチームメート、バリチェロの横に座って語った。
残り4戦となり、バリチェロを14ポイントリードするバトンは冗談をとばしている。
「僕らはこれからも情報を共有していくと思うけれど、サーキットでははっきりいってライバル同士だからね。ルーベンスは確実に一番のライバルになるだろうね」とバトンは感情を隠さずに語った。
ブラジル出身のバリチェロは37歳でF1の現役ドライバーとしては最年長だ。勝ち取りたいものが非常に大きくて、手にするであろう報酬が非常に高いものであるため、うれしくて笑顔が止まりそうにないとバリチェロは認めている。
「強ければ、F1に優勝することだけなら可能だと昔からいわれている。僕らはふたりともいいやつだけど、それもこれで終わりだ」と、バリチェロは報道陣に語った。
「人生で最も大切なことは尊敬の心だ。僕らがソフトタイプのスプリングとハードタイプのスプリングのどちらがマシンに合っているかを見つけたら、ガレージの向こう側へ行って教えることは明らかだ」
「すべてがオープンになっている。僕らはミーティングで話し合い、ふたりともがチェックリストをすぐさま同じ時に確認しているので、ふたりとも情報を得ることができているんだ」とバリチェロは締めくくった。