ウィリアムズはカスタマーエンジン供給契約を解除するよう、正式にトヨタへ要請したとトヨタのジョン・ハウエット(TMG社長)が2日(金)、鈴鹿でメディアに明かした。
ウィリアムズは2010年のエンジン供給元を見直しており、コスワースやルノーがリストのトップに上っているといわれている。
ハウエットは、「われわれはウィリアムズとの契約に満足していた。(しかし、)彼らはわれわれのエンジンを望んでいない」と語っている。そんな中、鈴鹿のパドック内ではウィリアムズとコスワースの契約が間近であるとの憶測もある。
ハウエットはこのように加えている。「彼ら(ウィリアムズ)がエンジンを望めば、まだ供給は可能だが、さまざまな理由から決別したのだと思うよ」
ハウエットは以前、合意の目的は独立系チームを支持することであるという理由から、2010年のウィリアムズとの契約には、トヨタは固執しないと認めていた。
さらに、USF1のようなほかのチームが、ウィリアムズのトヨタとのエンジン供給契約を引き継ぐことに興味を抱いているかもしれないとのうわさもある。
「われわれの意思はこうだ。もし彼ら(ウィリアムズ)が望まないのならば、それでいい。われわれは、ほかのチームに供給することを申し出るつもりだ」
2010年に新規参入するほかの3チームと同様、USF1も来年、コスワースと契約するのではないかと見られている。
ハウエットは次のように続けた。「われわれには(エンジンを)求めるチームが複数ある。契約の不履行なしには可能とならないチームもあるよ」
コスワースは契約不履行を許すとも伝えられており、特にウィリアムズとの契約が実現するのなら、契約の不履行が認められるとうわさされている。