フラビオ・ブリアトーレ(元ルノー/マネジングディレクター)は、世界モータースポーツ評議会での民主的な投票ではなく、「秘密の話し合い」によって、自身がモータースポーツ界から無期限の追放処分を科されたと語っている。
レース結果を左右させた”クラッシュゲート”事件をめぐり、ブリアトーレは9月に無期限の追放処分を受けたが、ルノーは実質的なペナルティーを免れている。
その直後、評議会で投票したUAEのモハメド・ビン・スライエムは地元紙に対し、「事前に交渉を行っており、全員が結果に満足している」と語っていた。
スライエムはさらに、F1が「大きなショーであり、チームを必要としている。この危機的な状況の中、関係者を非難して深刻な損失をもたらすことはできない」とも加えていた。
13日(金)に『AP』通信が報じた声明の中でブリアトーレは追放処分について、「世界モータースポーツ評議会での聴聞会の前日に行われた秘密交渉の結果だった。FIA(国際自動車連盟)はこれを隠匿しようとしている」と語った。
FIAはこれに対し、ブリアトーレの追放処分は「世界モータースポーツ評議会に参加したメンバーの圧倒的多数によって決定した」と主張している。