セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は2009年残り4戦、通常のフリー走行の準備に戻ることになる。
ベッテルは不安定なルノーエンジンの供給を減らすため、最近のレースでは走行距離を制限されていた。
しかし、イタリアGPでさんざんな結果に終わり、ベッテルと選手権リーダーのジェンソン・バトン(ブラウンGP)との差は、ほとんど追いつける状態にない26ポイントまで離れてしまい、チームは失うものがほとんどないため、覚悟を決めたようだ。
レッドブルのレースアドバイザーのヘルムート・マルコは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に、「もしわれわれが守りの姿勢でドライブすれば、もはやわれわれを助けてくれるものはない」と語っている。
チームオーナーのディートリッヒ・マテシッツはモンツァで開催されたイタリアGP終了後、選手権獲得の夢は終わってしまったと言っていたものの、ベッテルはF1の公式サイトに残り4戦すべて優勝を目指して努力をすると誓っていた。
「僕は最後の最後まで戦うよ」とベッテルは語っている。