2009年シンガポールGPプレビュー(フォース・インディア)

2009年09月24日(木)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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25日(金)から27日(日)の日程で開催されるシンガポールGPは、フォース・インディアにとってF1カレンダーの次の停留地となり、シーズン最終戦のアブダビで最高潮に達するフライアウェイシリーズの4戦の1戦目となる。チームはスパで初表彰台を獲得し、2週間前のイタリアGPでは4位フィニッシュを飾り、これまで獲得したポイントをさらに増やすことを目標として、シンガポールへと向かう。

チームQ&A

ビジェイ・マリヤ(チェアマン兼チーム代表)

Q:イタリアGPの結果にはどれほど満足しましたか?
ビジェイ・マリヤ(以下、マリヤ):全体的に満足している。われわれは競争力のあるチームであり、トップチームとも戦えることが証明できたからね。スパは単に1戦だけの偶然ってわけじゃなかった。まだ4戦残っているから、いいショーを見せることにとても自信を持っているよ。日本とブラジルはこのクルマのペースにおそらく合うんではないかな。シンガポールではアップグレードも行う予定だから、展開を見てみようじゃないか。進歩にはどれも満足いく理由がある。しかし、まだ道のりは長いよ。

Q:何の適切なテストも行わず、いきなり参戦したことを考えると、トニオ(ビタントニオ・リウッツィの愛称)のパフォーマンスはどう思いますか?
マリヤ:最高だ。彼にはハングリー精神があるし、自分自身の能力を心から証明したがっていた。500%の力を注いでくれたよ。感動したし、予選とレースで彼が非常にうまくやってくれたために、われわれは正しい決断をしたのだと思っている。彼がポイントを獲得することにも絶対の自信を持っているよ。彼は速い上に、ここからもっと向上していくだけなんだ。

Q:シンガポールではインドの力強い応援もありますね。あなた方には関連があります。衝撃を与えたいレースですね?
マリヤ:インド人の人口が大きいところでは、どこでもうまくいくととてもうれしいものだよ。アブダビもそうだし、シンガポールも同じだ。インドからの応援はまったく素晴らしいよ。熱狂も大きく、数多くのメッセージだけでなく、インドのメディアの関心も高いんだ。もちろん、フォース・インディアのウェブサイトは、われわれのファンからのメッセージでいっぱいになるよ。彼らにとって大きな意味のあることだし、彼らは今、本当に誇りに思っているんだ。

Q:シンガポールでの目標は何でしょうか?
マリヤ:再びQ3に進出してポイントを狙えるといいね。われわれは新しいアップグレードも予定している。ボディワークへの修正やディフューザー、フロントウイングにも変更を加えた。今年、これまでわれわれが導入したどのアップグレードでも本当にうまく前進できているから、この今の勢いを維持できればと願っている。しかし、スパやモンツァと同じように厳しいだろうということは分かっている。スパもモンツァもダウンフォースが低いサーキットで、シンガポールはより高いレベルのダウンフォースを要求する。だが、われわれは今、目標を高く置いている。シーズン終了までがんばり続けることが必要なんだ。

ドライバーQ&A

エイドリアン・スーティル(カーナンバー20、シャシーナンバーVJM02/01)

Q:イタリアはあなた方全員にとって素晴らしい週末となりましたね。今、振り返ってみてどのように思われますか?
エイドリアン・スーティル(以下、スーティル):モンツァではうまくやろうと決意してレースに行ったんだ。スパでチャンスを逃したような気がしていたからね。クルマがどれだけいいのかを見ると、僕たちは上のポジションでフィニッシュできると思ったんだ。週末の間ずっと、クルマは目覚しいパフォーマンスを見せていたし、予選になってもうまくやれるって分かっていた。フロントローにつけて少し驚いたけど、チーム全体がまとまって全力で仕事をしているいいチームだとこういうことも起こるんだね。ちょっとしたおまけのようなものだよ。レースは本当にすごかった。フロントに戻れてとてもいい感じだったし、最終的にはポイントも取れたからね。

Q:やっとポイントを取れて、どのように感じていますか?
スーティル:自分にもチームのためにも本当にうれしかったよ。以前はポイント圏内の位置にいたけど、実際は取れなかった。でもようやくポイントが取れて、いい感触だし、素晴らしいご褒美(ほうび)をもらったような気がしたね。みんなにとっては少しイライラすることもあっただろうけど、今はそのエネルギーを前面に出してスタートすることができるんだ。先週、ファクトリーを訪ねたとき、みんなにとっても大きな変化が生まれていることが分かったよ。彼らはみんな笑っていたし、以前も一生懸命働いていたとしても、今は彼らがどのように変化したかを見せることができるように、110%の努力を注いでくれている。

Q:今年のシンガポールの目標は何でしょうか?
スーティル:サーキットはとても厳しい。多くのコーナーがあって方向転換しなきゃいけない場面も多いけど、それでも速くてバレンシアとモナコの中間くらいかな。僕はストリートでのレースを楽しんでいるし、シンガポールは同じような感じだから、楽しみだよ。去年は素晴らしいレースができなかった。でも今年は状況がすごく異なっている。僕の目標は週末の最初から集中して、フリー走行では堅実な仕事をして、予選ではいいポジションを取ることがここではとても重要になるから、予選をうまく戦うことだね。そうすればきっとポイントも取れるんじゃないかな。僕たちは確かに全力を出し切ることができると感じているよ。

ビタントニオ・リウッツィ(カーナンバー21、シャシーナンバーVJM02/04)

Q:モンツァではリタイアという残念な結果に終わりましたが、素晴らしい週末を過ごしていました。復帰戦についての気持ちを教えて下さい。
ビタントニオ・リウッツィ(以下、リウッツィ):もちろん、テストも少なかったから週末に向けて簡単にはいかないと思っていたけど、チームからのサポートがあって彼らの信念も伝わってきて、それらが、僕が快適に感じる手助けとなったんだ。初日から次第に、誇張(こちょう)はしたくないけど、2つのコーナーでのクルマの挙動やいろんなことのすべてを学ぼうとした。僕たちはラップごとに、走るたびに、正しい方向で前進していると思ったよ。僕たちの目標はQ2でいいポジションを獲得して、レースではポイントを狙うか、トップ10に入ることだった。その後、すごくうまくいってQ3で7番手に入れたんだ。予想していた以上だったね。レースはすごかったよ。1年半以上も経ってから復帰して、何でも起こりうるけど、僕たちは止まってしまうまでは本当に力強いレースができていたと思う。

Q:今週末はパフォーマンスの面で改善できると感じていますか?
リウッツィ:2年前のペースに戻っているとは思っていない。その頃は完ぺきにクルマに対して自信があったんだ。まだやることが多いと思っている。僕たちがモンツァでポイントを取れなかったことはチームにとってとても残念なことだ。でも、運のいいことにクルマが速いことも、競争力があることもわかってハッピーな気持ちだよ。僕はいいパフォーマンスを示すことができるだろうし、選手権を争っているヤツらとも戦えると思っている。

Q:目を閉じていてもおそらくモンツァはドライブできると思いますが、シンガポールでは難しいですよね。
リウッツィ:目を閉じることについては分からないよ。モンツァでレースした経験は4度しかないからね。ドイツでレースのキャリアをスタートさせたから。イタリアでは奨学金がなかったんだ! 確かにシンガポールは、はるかに厳しくなるだろう。コースをもっとよく知るためにシミュレーターで試してみたけど、すごく難しいレースになるよ。ダウンフォースはとても高いし、完ぺきに(これまでと)異なったサーキットだから、クルマがどのように挙動するのか見てみないといけないね。だから、すべてが変わることだってあるかもね。

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