エイドリアン・スーティル(カーナンバー20、VJM02/01)
13位、14秒959遅れ
ビタントニオ・リウッツィ(カーナンバー21、VJM02/04)
14位、15秒734遅れ
日本GPでフォース・インディアフォーミュラ1チームのエイドリアン・スーティルは13位、ビタントニオ・リウッツィが1秒以下の差で14位となった。
スーティルは3日(土)の予選で4番手となったが、ペナルティの嵐の中で8番手スタートとなった。1周目にニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)を抜いて7番手に上がったが、4周目にヘイキ・コバライネン(マクラーレン)の後ろ9番手に下がってしまった。コバライネンとスーティルはテール・トゥー・ノーズでレースを続け、ついに13周目、シケイン進入時にスーティルがコバライネンに並んだ。しかし、コバライネンが順位を譲らず、2人は接触しスーティルはスピンさせられ12番手にその順位を下げた。この時点でスーティルのレースは台無しになり、その後もフェラーリのジャンカルロ・フィジケラと激しい戦いを繰り広げていたが、残念ながら13位でチェッカーを受けている。
ビタントニオ・リウッツィはフォース・インディアでの2戦連続完走を果たすまで53周のレースでいくつものバトルを楽しんだ。2回ピットストップする作戦をとったリウッツィは、2台のルノー、ウィリアムズの中嶋一貴、トロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリとのバトルを経てスタート時より4つ順位を上げた。
エイドリアン・スーティル(カーナンバー20)
「本当に残念なレースだった。スタートはよくてポジションを守れたけれど、9番手に落ちてコバライネンの後ろでつかまってしまった。シケインでコバライネンを抜いたけれど、コバライネンが切り込んできて僕はスピンし、タイムをずいぶん落としてしまった。あれでレースが終わってしまった。今日はすごくうまくいく、いくつかポイントを取れると思っていたから、あの時、本当にがっかりしたし、今はただブラジルを楽しみにしている。鈴鹿と似たサーキットだから、クルマに競争力があるはずだ」
ビタントニオ・リウッツィ(カーナンバー21)
「全体的に見て、悪いレースではなかったと思う。あの順位からスタートしたのではポイントを獲るのは難しいものだけれど、レースで力強いペースを見せられたし、決して諦めなかった。アロンソ(フェルナンド・アロンソ/ルノー)とウィリアムズ、さらにトロ・ロッソとすごく良いバトルができた。チームの努力の賜物だと思う」
ビジェイ・マリヤ(チェアマン兼チーム代表)
「今日のレースにはもっと良い結果を期待していた。特に、昨日の予選でエイドリアンが4番手に入る好走を見せていたからね。ペナルティが科されたためにスーティルはクルマが重いロズベルグの後ろに追いやられ、その後は早々に(こちらもクルマが重い)コバライネンの後ろに下がってしまった。コバライネンを抜こうとしたときにスーティルのレース続行が危うくもなったが、それでもクルマはレースコンディションで良いパフォーマンスを見せており、レースでトップチームと勝負できる力があると見せ付けることができた。リウッツィもまた力強いレースを展開し、3戦中2戦目の完走をしてくれた。リウッツィは自信をつけているし、この週末に披露したペースを生かせる次戦ブラジルを楽しみにしよう。次はこのペースを証明できる結果を得られると良いね」