トヨタはティモ・グロックの契約における2010年のオプションを行使しないようだ。
ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』誌や『Frankfurter Allgemeine Zeitung(フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング)』紙、『Bild-Zeitung(ビルト・ツァイトゥング)』紙などが報じている。
シンガポールで見事に2位表彰台を獲得したグロックは、その24時間前にジョン・ハウエット(TMG社長)からこの件を知らされたとのこと。
トヨタチームのスポークスマンもこのニュースを認めたものの、グロックは「解雇」されたとの報道は否定している。
またこのスポークスマンは、トヨタとグロックの関係が必ずしも終わるとは限らず、両者はさまざまな選択肢を自由に評価できるようになったと加えた。
さらに、このニュースはチームの将来と関連するものではないとし、「ドアは閉ざされていない」と語っている。
ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)の将来も未定になっていることもあり、今回のニュースをトヨタ自動車株式会社がF1からの撤退を検討していることの証拠だとする意見もある。
グロック本人も2010年のオプションが行使されないことを認めている。「いろいろと考える必要があるね」と語るグロックは、シンガポールでの表彰台は「間違いなく、いいタイミング」だったとも認めた。
グロックと同じくドイツ出身のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、トヨタがグロックのオプションを行使しなかったことに驚いている。しかし、シンガポールで表彰台を獲得したことで、グロックは「見事な返答」をしたとベッテルは語った。
「いろいろな可能性があるし、自信もあるよ。今週にどうなるか楽しみだね」とグロックは加えている。