ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)が、2005年に所属していたウィリアムズに復帰する可能性が出てきた。
32歳のベテランであるハイドフェルドは2005年、マーク・ウェバー(現レッドブル)をチームメートに、当時はBMWのエンジンを使用していたウィリアムズから参戦。その後ハイドフェルドは、ミュンヘンに本社を置くBMWのワークスチーム、BMWザウバーへ移籍した。
グローブに本拠地を置くウィリアムズは、ブラウンGPへ移籍すると見られているニコ・ロズベルグのみならず、トヨタとのつながりが強いとされる中嶋一貴も手放すと予測されている。2010年にウィリアムズ移籍を取りざたされているドライバーは他に、ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)、ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)、ティモ・グロック(トヨタ)などだ。
テクニカルディレクターのサム・マイケルは、今でもハイドフェルドを高く評価していると認めた。
「クビサ(ロバート・クビサ/BMWザウバー)に対して、ニックは非常に優れているようだ。彼のキャリアが終わりを迎えるなどというのはばかげている」マイケルは『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルド・モートアシュポルト)』誌へこのように語っている。
ウィリアムズはドイツ出身のルーキー、ニコ・ヒュンケンベルグの2010年のチームメートとして経験豊富なドライバーを探しているとの見方が強い。
「知っての通り、今ではテストが禁止されているので、ベテランドライバーを獲得することには多くの利点がある。ルーキーを引き受けるのは、間違いなくリスクを伴う」マイケルはこう加えた。
FIA(国際自動車連盟)が来年、4チームへのエンジン供給をメルセデスに認めれば、現在レッドブルが使用しているルノーエンジンをウィリアムズが搭載することになると見られている。
「まだ、その決定を下すか検討中だよ」とマイケルは語った。