バーニー・エクレストンは、クラッシュゲートに関する世界モータースポーツ評議会の聴聞会で、フラビオ・ブリアトーレ(元ルノー/マネジングディレクター)がモータースポーツへ関与することを無期限に禁止する処分に対し、反対票を投じていた。
F1最高権威であるエクレストンはパリでの聴聞会の後、シンガポールに到着した際、友人でありビジネスパートナーでもあるブリアトーレに対するFIA(国際自動車連盟)の制裁について、「よくよく考えてみると」あまりに処分が厳しかったと考えているようだった。
「私は委員会のメンバーなので、私も他の皆と同罪だろう。だが、よくよく考えてみると、そんな(厳しい処分にする)必要はなかったのだ」とエクレストンは語った。
このようなエクレストンの姿勢は不正の容認と受け止められ、F1の商業権を所有するCVCの役員、マーティン・ソレルから非難されている。
ロンドンの『The Evening Standard(イブニング・スタンダード)』紙とのインタビューの中でFIAのマックス・モズレー会長は、エクレストンが実際に、ブリアトーレの追放処分に反対票を投じていたことを明らかにした。
「審問会の投票は全会一致ではなかった。大多数がブリアトーレ追放に賛成していたが、バーニーは少数の反対派であった」とモズレーは語っている。