F1最高権威のバーニー・エクレストンは、友人であり、ビジネスパートナーでもあるフラビオ・ブリアトーレ(元ルノー/マネジングディレクター)の不名誉なF1離脱のニュースに「驚き」、「大変遺憾に思っている」と語った。
エクレストンは「彼がF1をこのような形で去って、非常に残念で仕方がないよ」と”クラッシュゲート”事件でブリアトーレが権力を失ったことを聞くと、このように述べた。エクレストンは、たびたびブリアトーレとレースへ行き、ブリアトーレとはイギリスのサッカーチーム、クイーンズ・パーク・レンジャーズの共同オーナーを務めている仲である。
「彼(ブリアトーレ)がかわいそうだ。もちろん、私はこの出来事に驚いており、彼らが去ることを決断したということにも驚いているよ」
さらに16日(水)には、パット・シモンズ(エンジニアリング部門エグゼクティブディレクター)もチームを去っている。シモンズはピケJr.の告発が行われるまで、もっとも高く評価され、尊敬を集めていたエンジニアであり、戦略家の1人だった。
エクレストンは次のようにも加えている。「パットがかかわったことに驚いている」
この先この2人は、FIA(国際自動車連盟)から制裁を受け、モータースポーツやほかのスポーツでさえも生涯出入り禁止になるかもしれないとの憶測がある。また、危険なクラッシュを指示したという刑事的な訴訟が行われる可能性や、2008年世界選手権を台無しにされたとして、フェラーリやフェリペ・マッサ(フェラーリ)が法的措置をとることも考えられる。
世界モータースポーツ評議会は21日(月)に開かれ、ルノー、ブリアトーレ、そしてシモンズに対する制裁を検討することになる。
エクレストンは「何が起こるかわからないよ。見てみないとね。正直言うと、私は評議会については何のコメントもしたくない」と加えた。
さらにイギリスの『the Daily Mail(デイリー・メール)』紙には、「彼(ブリアトーレ)を擁護することはできない。彼がやったことは決して必要なことではないのだ。ただ、起こってしまったことが残念だね」とも述べている。