ビタントニオ・リウッツィ
Q:スパやモンツァの再現はチームにとって難しいことですが、シンガポールでの苦戦ぶりには驚きましたか?
ビタントニオ・リウッツィ(以下、リウッツィ):本当に厳しい週末だったね。モンツァではトップも狙えたけど、シンガポールでは目を覚まされたようで、2台ともQ2に進めなかった。僕も予選では、オーバーステアにかなり苦しんでいたんだ。最後の4つのコーナーで大きくタイムを失っていたけど、あれがなければエイドリアンにかなり近づけたはずだよ。僕たちは、シーズン序盤から高ダウンフォースでは苦しんでいたし、多くのチームが高ダウンフォース用の大規模な改良を行っていた。それも苦しんだ理由だね。僕たちの競争力は高くなかったけど、レースをフィニッシュできたのはいいことだよ。1年で最も身体的に厳しいレースだったから、61周を走りきったことは僕自身にとってもいいことだった。スピードと、身体的なコンディションを取り戻すことが大切だったからね。
Q:ご自身では、もうスピードを取り戻したと思いますか?
リウッツィ:鈴鹿では、もっと調子を上げられると思う。シンガポールは感覚を取り戻すのが難しいサーキットなんだ。かなり高い集中力を維持して、ウォールには当てないようにする必要があるからね。通常とは違うんだよ。でも、レースを走りきったことは、かなり役に立った。理想のスピードに近づけたと思う。鈴鹿への準備はできている。2006年に行ったことがあるけど、好きなサーキットだよ。スパとシンガポールの間のようなセットアップになるから、鈴鹿のことは楽観視しているよ。僕たちにも競争力はあるはずだからね。今年はおかしな1年になっているけど、スパとモンツァで表彰台に上がっているんだから、文句は言えない。それにこれからは、より僕たちに向いているトラックが続くからね。