4日(日)に行われた日本GP決勝でセーフティカー出動中にスピード違反の疑いを持たれたニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)。FIA(国際自動車連盟)のレース審査委員はロズベルグを無罪放免にしたが、それで収まらないのがジェンソン・バトン(ブラウンGP)だ。
ベトンとルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)の2人は、レース終盤にセーフティカーの先導で周回中、ロズベルグが速度を超過したために、それぞれ順位を失ったと主張している。さらに、ロズベルグが降格処分を受ければ、チームはコンストラクターズ選手権を手中にできた。
おまけに、タイトル争いをしているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)の優勝によって詰められたポイント差も、少し取り返すことができる。このレースでバトンは8位入賞にとどまった。
FIAの審査委員は、確かにロズベルグは制限速度を超えて走ったが、それはダッシュボードのディスプレーが読めなかったためだと語っていた。
「決定は尊重するけど、誰かが悪いことをしても罰を受けないのは残念だね」とバトンは報道陣に語っている」
バトン自身は、前日の予選で似たような安全違反によりペナルティを受けた。黄旗が振られている区間で減速していなかったためだ。
だがバトンは、ロズベルグが罰を逃れたことにいつまでもクヨクヨするわけにいかない。
「事態が大きく変化することはないんじゃないかな。しょうがないよ。あれが決定なんだし」
「僕は何の情報も持ち合わせない。でも、FIAと審査委員たちの目の前には、すべての情報が揃っている。彼らの決定がどうあれ、動かしようがないよ」と語るバトンだった。