全長5.897kmの鈴鹿サーキットで行われた日本GPで最初のフリー走行セッションは降雨に見舞われ、全チームがコース上で過ごす時間の長さに影響を受けた。
午前のフリー走行1回目は路面がぬれた状態で開始されたが、セッションが進むにつれて路面が乾いていったためバトンとバリチェロは共にブリヂストンのウェットタイヤとインターミディエイトタイヤを履いてコースに出た。周回数を制限しながらも、両ドライバーはウェットコンディション下での正しいバランスを見つけることに集中し、バリチェロが19周、バトンが17周をそれぞれ走行した。
午後のフリー走行2回目のセッションは激しい雨に見舞われほとんどの時間が無駄になった。コースは水浸しとなり、2台のブラウン・メルセデスのクルマは90分のセッションをひたすらガレージの中で過ごした。
ルーベンス・バリチェロ(カーナンバー22/BGP01-03)
フリー走行1回目:19周/1分41秒821(9番手)
フリー走行2回目:タイムなし
ジェンソン・バトン(カーナンバー21/BGP001-02)
フリー走行1回目:17周/1分43秒318(18番手)
フリー走行2回目:タイムなし
天候:雨を伴う曇り
気温:21℃~22℃
路面温度:22℃~23℃
ルーベンス・バリチェロ
「思ったとおり、鈴鹿は雨になり普段と違って静かなフリー走行の1日となった。午前のセッションはそんなに悪くなかったけれど、午後の激しい雨のせいでコース上の数カ所に小さな川ができてしまったので、コースに出ても得られるものはなかった。周回数が少なかったことで土曜日(3日)がますます面白く、チャレンジングになるけど、正しいセットアップを素早く見つけ出すことが非常に重要になるだろう。明日のコンディションがドライかウェットかわかろうがわかるまいが、今日収集したデータを確認し、明日午前のフリー走行3回目では予選に向けて準備を万全に整えることに集中しなければならない」
ジェンソン・バトン
「今日、鈴鹿に集まってくれたファンの皆には申し訳なく思うけれど、こうも路面に水が多い状況では役に立つ情報は得られないんだ。午前のセッションはこの週末にこのようなウェットコンディションが続いた場合も対応できるように、ウェットタイヤとインターミディエイトタイヤを装着したときのクルマのバランスについて取り組んだ。何周かは走ることが大事だし、鈴鹿に戻ってこられてうれしい。素晴らしいドライバーズ・サーキットだし、土曜日にはドライコンディションでの走行ができるはずだ」
ロス・ブラウン
「天候がわれわれのフリー走行における計画に影響した。路面がぬれていたために予定されていたプログラムを縮小することにしたのだ。午前中にウェットタイヤでインストレーション走行を行い、その後セッションの間にコース全体の路面が乾き始めたためバトンとバリチェロはインターミディエイトタイヤに履き替えた。午前と午後のセッションの合間に激しい雨が降り続いたため、路面状況はますます悪化した。天気予報では予選と決勝はドライコンディションになる模様であること、ウェット用タイヤの数が制限されていることを踏まえ、本日の午後に走行を重ねてもこれ以上得るものはないと判断した」